️毛色が変化しやすい代表的な犬種
犬の中には、成長段階で毛色が変わりやすい犬種が存在します。代表的な犬種とは以下の通りです。
- トイプードル
- ミニチュアダックスフンド
- ヨークシャーテリア
- チワワ
- ポメラニアン
- ダルメシアン
例えば、ヨークシャーテリアのように生後間もない頃は黒や茶色だったのが、成長とともにゴールドやスチールブルーに変化するように、子犬の頃と成犬で全く異なる色に変わることも珍しくはありません。
️子犬が成長すると毛色が変わる3つの理由
犬の毛色が変化するのは珍しいことではありませんが、中には生活環境や飼育状況が影響を与えることもあります。ここでは、子犬が成長すると毛色が変わる3つの理由をまとめました。
1.遺伝による影響
子犬が成長する段階で毛色が変わる主な理由に、遺伝的要素が関係しています。親犬から受け継いだ複数の遺伝子が働き、大きくなるにつれて毛色が薄くなったり、逆に濃い色になったりする犬もいます。
また、ヨークシャーテリアのように部分的に色が変わって、まるで別の犬に見える例もありますね。子犬の頃とは全く違うカラーや配色になるのも、親犬の遺伝子が関わっている証拠です。
2.メラニン色素の変化
子犬の毛色が成長に伴って変化するのは、遺伝子の働きとともにメラニン色素の変化も影響しています。これは、メラニン色素の割合が大きく影響しますが、犬種や個体によって増加や減少が起こるとも言われています。
色素の薄い子犬が成犬になって色濃くなるケースも多く見られますが、逆にトイプードルのように色素が薄くなったように見える犬もいるので、必ずしも割合が増えるとは一概には言えません。
3.生活環境やトリミングなど
紫外線に当たる機会や食事内容といった犬の生活環境が、毛色に影響を与えることもあります。また、トリミングによって毛色が薄くなったまま戻らなくなるケースも少なくはありません。
毛色が気になる場合は体調不良がないか確認したうえで、生活環境やトリミングによる負担がないか見直してみる機会を持つのもよいですね。
️病気の可能性による犬の毛色が変化するケース
子犬の毛色が変わる多くの場合は、成長段階のひとつとして心配するものではありません。しかし、不安が残る場合は病気の可能性を疑ってみてください。
ここでは、病気の可能性により犬の毛色が変化するケースについてご紹介します。
ホルモン系の病気
ホルモンの影響により、犬の毛色が変化するケースもあります。ホルモンバランスの乱れは、栄養バランスや生活習慣が影響していることが多いです。
ほかには、クッシング症候群と呼ばれる病気が原因になり、副腎からステロイドホルモンが過剰に分泌されて、毛色が薄くなったり退色したりすることもあります。
皮膚の病気や炎症
アレルギー性皮膚炎や感染症といった皮膚の病気が元になり、犬が舐めたり噛んだりすると毛色が変色したり脱色したりすることがあります。部分的に毛色に変化が見られる場合は、皮膚に炎症が起きていないか確認してみてください。
ストレスや栄養不足
毛色の変化が気になる場合は、ストレスや栄養不足などがないかチェックしてみましょう。強いストレスによって、シニア犬でもないのに毛色が退色するケースも見られます。
栄養バランスの見直しによってメラニン色素を安定させ、毛色によい影響を与えることも大切です。
️まとめ
犬を飼育するほとんどの方が、毛色の変化を感じています。ほとんどの場合は心配する必要はありませんが、少しでも体調が気になるなら早めに動物病院を受診しましょう。
日々のお手入れも、毛色や毛並み、皮膚の健康に影響を与えます。正しいブラッシングやトリミングを行いながら、愛犬の成長を見守ってみてください。