たくさん散歩が必要な犬の共通点とは?
ワンコと暮らしていると毎日の散歩は必須ですよね。基本的に小型犬よりも大型犬の方が散歩量は多いことは事実ですが、長距離散歩が必要な犬にはある共通点があります。
それは『狩猟犬や牧羊犬がルーツの犬種』です。例えば狩猟犬であるラブラドールレトリバーやジャックラッセルテリア、牧羊犬はシェパードやボーダーコリーといった犬種が挙げられます。
獲物を長時間追いかける狩猟犬や、羊を効率よく誘導するスタミナが求められる牧羊犬がルーツのこれらの犬種は、その運動量が仕事として求められてきました。ですので、長距離散歩やドッグランなどでも底知れぬスタミナを発揮します。
エネルギーの発散が不十分だとストレスや退屈を感じ、無駄吠えや噛み癖などの問題行動へと発展するおそれも。狩猟犬や牧羊犬がルーツとなる犬種は、かなりの運動量が求められるのです。
適切な運動時間まで解説!『長距離散歩が必要な犬種』5選
もちろん個体差はありますが、犬の中でも長距離散歩が必要な犬種というものが存在します。犬種とともに適切な運動時間を解説します。以下に紹介する犬種のお迎えを考えている人は、特に参考にしてくださいね。
1.ラブラドールレトリバー
賢さと愛嬌を兼ね備えた友好的な犬種であるラブラドールレトリバー。盲導犬として活躍している姿を目にした人も多いのではないでしょうか。おとなしい犬種だとお思いかもしれませんが、非常に活発で運動量の多い犬種です。
というのも、そのルーツは獲物である水鳥を回収する狩猟犬。防水性のある被毛や、舵取りの役割をする太い尻尾、水かきが備わった足…とその容姿にも狩猟犬としての特徴があらわれています。
散歩は1日2回、1回あたり30分~1時間程度が適正です。水が好きな個体が多いので、散歩のほかに水遊びもおすすめです。
同じレトリバー種のゴールデンレトリバーよりも、活発でアクティブな傾向が強いでしょう。
2.ジャックラッセルテリア
小型犬に分類される小さな体からは想像もつかないほど、エネルギッシュな犬種であるジャックラッセルテリア。必要な運動量は大型犬並みともいわれます。
キツネ狩りとして活躍していた歴史を持ち、動くものを追う狩猟本能も非常に強い犬種です。猟犬としての気質から、常に動き回ることを好みそのスタミナも底が知れません。日々の運動のほか、家の中でも体を動かす遊びを取り入れてあげましょう。
散歩は1日2回、1回あたり1時間以上を目安に行いましょう。非常に活発な犬種のため運動不足はかなりのストレスとなります。破壊行動が目立ったり攻撃的になるおそれもありますので、心身の健康を保つことが重要です。
3.シベリアンハスキー
シベリアンハスキーは犬ぞりや狩猟犬として活躍するほどのスタミナとパワーを持つ犬種です。そのルーツは古くシベリア原住民族によって飼育されていた犬であり、猟犬の仕事と同時に冬は物資を乗せて運ぶソリ犬としても大切な役割を担っていました。
ですので大型犬の中でも特に体力やスタミナがあり、かなりの運動量を要します。散歩は1日2回、1回あたり1時間以上が目安となります。シベリア原産であるため暑さは非常に苦手です。涼しい時間を選んで散歩に行ってあげましょう。
4.ジャーマン・シェパード・ドッグ
警察犬や軍用犬として活躍しているジャーマン・シェパード・ドッグ(通称:シェパード)は、英語で「羊飼い」という意味が示すようにそのルーツは牧羊犬です。
体力、持久力ともに優れているため、毎日の散歩は1日2回、1回あたり1時間程度が必要です。単に歩くだけではなく、階段の昇り降りや坂道を歩くなど変化をつけてあげると良いでしょう。
運動欲求が満たされないと神経質になったり、ときに攻撃的になるなど問題行動へと繋がる可能性も。ドッグランを利用するなど思いっきり走らせてあげる環境も必要です。
5.ボーダーコリー
全犬種の中で最も知能が高いといわれるボーダーコリーは、その賢さと集中力の高さでリーダーの指示を正確に理解し任務を遂行します。作業能力の高さとともに活発で遊ぶことが大好きな犬種です。
毎日の散歩は1日2回、1回あたり1時間程度は必要でしょう。日々の散歩のほか、ドッグランでのエネルギー発散も求められます。さらにその優れた身体能力と知能から、アジリティなどのドッグスポーツを一緒に楽しめるでしょう。
まとめ
長距離散歩が必要な犬種は特定のルーツを持っていることが多く、大型犬が多いもののジャックラッセルテリアのような小型犬でも相当の運動量が必要です。
ご紹介した犬種を飼育している飼い主さんはもちろん、その他の犬種と暮らす飼い主さんも自分の愛犬はどの程度の運動量が必要なのか、ぜひ改めて確認してみてくださいね。