犬が誤飲した時のサインと対処法
愛犬が何かを誤飲してしまったら、すぐに動物病院を受診することが大切です。
「誤飲したかもしれないけど、様子は変わらないから大丈夫かな…」と安易に考えてしまうのはとても危険です。なぜなら、症状がすぐに現れないこともあれば、数日後に突然命にかかわるような状態になることもあるからです。
夜間や休診日に症状が出た場合、対応が遅れてしまうリスクもあります。万が一に備え、日頃から誤飲させないための環境づくりや、「放せ」「ちょうだい」といったしつけをしておきましょう。
「誤飲したかもしれない」と少しでも疑いがある場合は、迷わず動物病院に相談してください。何を誤飲したかによって症状は異なりますが、特に注意すべき危険なサインを4つ解説します。
1.嘔吐を繰り返すこと
誤飲後、すぐに嘔吐が始まった場合は、異物が喉や食道に詰まり、犬が必死に吐き出そうとしている可能性があります。
時間が経ってから嘔吐が始まる場合は、誤飲したものによる中毒症状かもしれません。
短時間で何度も嘔吐を繰り返す場合は、緊急性の高い状態です。早急に動物病院へ連れて行きましょう。
2.ごはんを食べなくなること
嘔吐に加えてごはんを食べなくなるのは、腸閉塞を起こしている可能性があります。特に、ひも状やロープ状のものを誤飲した場合は、腸がねじれてしまう原因になり、命にかかわることがあります。
何を誤飲したか把握できている場合は、すぐに動物病院で診てもらいましょう。
3.お腹を痛がること
先端が尖ったものを誤飲した場合、胃や腸に突き刺さり、「消化管穿孔(しょうかかんせんこう)」という穴が開くことがあります。
お腹を痛がっているときは、触れると鳴いたり、体を震わせたりするかもしれません。
消化管穿孔が起こると、発熱や下痢などの症状も現れます。嘔吐と下痢が同時に見られる場合は、すぐに動物病院へ向かいましょう。
4.血尿や血便が出ること
誤飲したものがわからない場合でも、殺鼠剤を食べてしまった可能性を考える必要があります。殺鼠剤に含まれる毒は、出血を止める働きを阻害するため、体中で出血が起こります。
飼い主さんが気づきやすい症状として、血尿・血便・鼻血などがあります。
おしっこの色がいつもより濃いと感じたら、すぐに動物病院に連絡してください。
まとめ
犬が誤飲したときに注意すべき危険な症状を4つ解説しました。
- 嘔吐を繰り返すこと
- ごはんを食べなくなること
- お腹を痛がること
- 血尿や血便が出ること
「少しだけだから大丈夫」「まだ症状が出てないから様子を見よう」と安易に判断せず、誤飲した可能性がある場合はすぐに動物病院を受診しましょう。
日頃から愛犬の口に入る可能性があるものを片付けておくこと、そして「放せ」や「ちょうだい」といったしつけを徹底することが、愛犬の命を守るための第一歩です。