犬が誤飲したときに注意すべき4つの危険な症状 放置してはいけない理由から適切な対処法まで

犬が誤飲したときに注意すべき4つの危険な症状 放置してはいけない理由から適切な対処法まで

『犬が誤飲したときに注意すべき危険な症状』についてまとめました。誤飲したことが分かっているのであれば、すぐに動物病院へ行き、何をどれくらい誤飲したのかを獣医師に伝えましょう。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬が誤飲した時のサインと対処法

嘔吐する黒い犬

愛犬が何かを誤飲してしまったら、すぐに動物病院を受診することが大切です。

「誤飲したかもしれないけど、様子は変わらないから大丈夫かな…」と安易に考えてしまうのはとても危険です。なぜなら、症状がすぐに現れないこともあれば、数日後に突然命にかかわるような状態になることもあるからです。

夜間や休診日に症状が出た場合、対応が遅れてしまうリスクもあります。万が一に備え、日頃から誤飲させないための環境づくりや、「放せ」「ちょうだい」といったしつけをしておきましょう。

「誤飲したかもしれない」と少しでも疑いがある場合は、迷わず動物病院に相談してください。何を誤飲したかによって症状は異なりますが、特に注意すべき危険なサインを4つ解説します。

1.嘔吐を繰り返すこと

誤飲後、すぐに嘔吐が始まった場合は、異物が喉や食道に詰まり、犬が必死に吐き出そうとしている可能性があります。

時間が経ってから嘔吐が始まる場合は、誤飲したものによる中毒症状かもしれません。

短時間で何度も嘔吐を繰り返す場合は、緊急性の高い状態です。早急に動物病院へ連れて行きましょう。

2.ごはんを食べなくなること

嘔吐に加えてごはんを食べなくなるのは、腸閉塞を起こしている可能性があります。特に、ひも状やロープ状のものを誤飲した場合は、腸がねじれてしまう原因になり、命にかかわることがあります。

何を誤飲したか把握できている場合は、すぐに動物病院で診てもらいましょう。

3.お腹を痛がること

横たわるレトリバー

先端が尖ったものを誤飲した場合、胃や腸に突き刺さり、「消化管穿孔(しょうかかんせんこう)」という穴が開くことがあります。
お腹を痛がっているときは、触れると鳴いたり、体を震わせたりするかもしれません。

消化管穿孔が起こると、発熱や下痢などの症状も現れます。嘔吐と下痢が同時に見られる場合は、すぐに動物病院へ向かいましょう。

4.血尿や血便が出ること

誤飲したものがわからない場合でも、殺鼠剤を食べてしまった可能性を考える必要があります。殺鼠剤に含まれる毒は、出血を止める働きを阻害するため、体中で出血が起こります。

飼い主さんが気づきやすい症状として、血尿・血便・鼻血などがあります。

おしっこの色がいつもより濃いと感じたら、すぐに動物病院に連絡してください。

まとめ

犬の誤飲誤食

犬が誤飲したときに注意すべき危険な症状を4つ解説しました。

  • 嘔吐を繰り返すこと
  • ごはんを食べなくなること
  • お腹を痛がること
  • 血尿や血便が出ること

「少しだけだから大丈夫」「まだ症状が出てないから様子を見よう」と安易に判断せず、誤飲した可能性がある場合はすぐに動物病院を受診しましょう。

日頃から愛犬の口に入る可能性があるものを片付けておくこと、そして「放せ」や「ちょうだい」といったしつけを徹底することが、愛犬の命を守るための第一歩です。

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