犬の認知症…早期発見する方法は?
犬は7歳を超えるとシニア期に入る子が増え、10歳を超えると高齢期となり、徐々に認知症の兆候を見せ始める犬が増え始めます。
犬の認知症は行動に変化が現れることが大半です。そのため、日頃から愛犬の行動に変化がないか、よく観察しておくことが早期発見につながります。
初期症状では、方向感覚の喪失や性格の変化、睡眠パターンの変化、関心や意欲の低下などがみられるので、この点を特に気をつけて観察しておきましょう。
犬が『認知症』になったときの症状5選
犬が認知症になったとき、どのような症状が現れやすいのでしょうか。ここでは特に多くみられる症状の一例をご紹介します。
1.飼い主の呼びかけに反応が薄くなる
認知症になると、犬は興味や関心が薄れるという特徴を見せます。そのため、今までは飼い主の呼びかけにパッと振り向いていた犬でも、反応が薄くなったり無視をするようになるのです。
犬によっては聴覚が衰え始めており、聴こえづらいという可能性も考えられます。あまりにも飼い主の呼びかけに反応しない場合は、聴覚の検査を受けてみましょう。
2.昼夜逆転し夜鳴きが起きる
犬は認知症になると、昼夜逆転現象が起きやすくなります。理由として、興味関心が薄くなり、意欲がなくなるため、日中寝てばかりいるようになり、夜に眠れなくなってしまう生活リズムの変化が考えられます。
昼夜逆転してしまうと、認知症の症状である不安増大も重なり、夜鳴きするようになることも。この場合は、日中いかに活動させてあげられるかがポイントになるでしょう。
3.徘徊や旋回といった目的のない行動が増える
犬が認知症になってしまうと、目的のない行動を繰り返す行動が見られるようになります。例えば、目的もなく部屋の中をウロウロと歩き回ったり、無意味に同じ場所でぐるぐると回るようになったりする行為です。
他にも見当識障害を起こし、自分がどこにいるのかわからずに部屋の中を歩き回っているケースもあるので、こうしたおかしな行動を起こすようになったら注意しましょう。
4.性格に変化がみられる
認知症になると、今までできていたことができなくなったり、自分がどこにいるのか、何をしたいのかがわからなくなるといった恐ろしい状態に陥ります。
そのため、以前よりも不安が増幅しやすく、その結果、攻撃的になったり苛立つような態度を見せる犬も多いです。
5.以前できていたことができなくなる
以前できていたことができなくなる特徴も認知症の犬によく見られる変化です。例えば、トイレの失敗が増えたり、コマンドを指示しても理解できないなどの異変が起きます。
他にも目の前に家具があるのにうまく避けられずに衝突する、などの行動もみられるでしょう。怪我を負いやすくなるので、部屋には極力ものを置かないように配慮するなど、安全面で工夫が必要です。
犬の認知症の治療法は?
現時点で認知症を完治する治療法は確立されていません。ただし、早期発見することで、症状の緩和や進行を遅らせる治療やケアは行われています。
主に、食事療法や生活環境の改善、生活習慣の改善、日々の生活に変化を取り入れる行動療法などをアドバイスされることが多いです。また、獣医師や症状によっては、薬物療法やサプリメントが投与されることもあるでしょう。
このように、獣医師と相談しながら緩和ケア方法を決めていくことになります。認知症の症状に早く気づくほど、軽度な症状に抑えられる可能性が高まるので、日々愛犬の行動をよく観察しましょう。
まとめ
犬が認知症になると、少しずつ行動に変化が現れ始め、徐々に症状が重症化していきます。日々の生活の様子をしっかりと観察し、少しでも違和感を覚えたら、かかりつけの動物病院や認知症に特化した獣医師が在籍している病院に相談しましょう。