犬が痛みを感じているときに考えられる原因
犬は怪我や病気、ストレスからくる体調不良など、さまざまな原因で体に痛みが生じます。
- 腹痛
- 骨折
- 脱臼
- 関節炎
- 椎間板ヘルニア
- 腫瘍
他にもさまざまな原因で体に痛みを伴う症状が起きるので、飼い主は愛犬の痛みを行動の変化から察し、注意深く症状を観察し、速やかに動物病院で診てもらう必要があります。
犬が『痛み』を感じているときにみせる仕草や行動5選
犬が痛みを感じているとき、どのような仕草や行動をみせるのでしょうか。
1.同じ場所を気にする素振りを見せる
犬が痛みを感じているとき、痛みを感じている箇所を噛んだり舐めたり、気になる様子でクンクンと執拗に匂いを嗅いだりして気にします。
普段はそのような行動を見せない犬が同じ場所を何度も気にする素振りを見せているならば、その部分に違和感や痛みを感じているサインです。優しく触れてみたり、見た目に違和感がないか確認してください。
2.食欲や元気がなくなる
犬が痛みを感じているとき、動く気力や体力が失われるため、元気がなくなることが多いです。痛みを感じているため、歩いたり動いたりすることができず、1日中同じ場所にぐったりとした様子で横になっています。
また、食欲も減退しやすく、普段はごはんを完食し、おやつも嬉しそうに食べている愛犬がまったく食べ物を口にしてくれない……という状況に陥ることも。
3.歩き方や姿勢に異変が生じる
犬は体に痛みを感じると、その部分を庇うような姿勢や歩き方をみせるため、歩き方や姿勢に違和感を覚える飼い主が多いでしょう。
例えば、体の痛みを庇うように背中を丸めて座り込んでいたり、足を引きずったり庇うように軽く上げた状態でぴょこぴょことおかしな歩き方をします。
また、痛みを感じているため、背中を丸めながらぶるぶると小刻みに震えてしまう犬も少なくありません。
4.触ろうとすると嫌がったり攻撃的になる
犬は痛みを感じると、普段は嬉しそうにスキンシップをとってくれる犬でも触られることを嫌がるようになり、唸ったり吠えたり、悲鳴のような鳴き声を上げたりすることがあります。
中には近づかれるだけで「今は痛いから来ないで！」「触らないで」と歯を剥き出して攻撃的な態度を見せたり、ぶるぶると体を震わせるような様子を見せたりすることもあります。
5.呼吸が乱れる（パンティング）
犬は痛みを感じると、パンティングと呼ばれる荒い呼吸を繰り返すようになります。痛みやストレスを軽減させるために体温を調節しようと行われる現象です。
激しい運動をしたり暑さを感じていないのに呼吸が乱れたり、息苦しそうな様子を見せたりしているときは、体に痛みや違和感を覚えている可能性が高いので気をつけてください。
今すぐ病院へ！重症化の可能性がある危険な症状
もしも以下のような症状が見られた場合、痛みが重症化しており、犬が非常に辛い状態へと陥っている危険があります。
- 立ちあがろうとしても立てない
- 動くたびに「キャン！」と悲鳴を上げる
- 食欲低下や元気消失が数日続く
- 嘔吐や下痢などの他の症状が見られる
- 荒く苦しそうな呼吸を繰り返す
- 祈りのポーズ
祈りのポーズとは、頭を下げ、お尻を突き出すように伸びをしている姿勢のまま動かない状態を指します。一見するとかわいらしく見えるこの姿勢ですが、実は膵炎や胃腸炎などによって腹痛を感じている可能性があり、お腹の痛みを少しでも和らげようとこの姿勢をとっているのです。
このように、普段とは違う姿勢のまま動こうとしないなど、少しでも飼い主が違和感を覚えたら、迷わずかかりつけの動物病院へ連れて行き、診察してもらいましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬が痛みを感じているときは、普段と違う行動として違和感が現れます。日頃から愛犬の様子を観察し、少しでも「あれ？いつもと違うな」と感じたら注意深く様子を見守り、必要に応じてかかりつけの動物病院を受診してください。
