犬に『絶対NGな寝床』5選 病気やトラブルを引き起こす危険な状態とは?

犬に『絶対NGな寝床』5選 病気やトラブルを引き起こす危険な状態とは?

安心して眠れる快適な寝床は、犬の心身の健康維持につながります。それとは反対の寝床は、病気やトラブルを引き起こすことがあるので注意が必要です。この記事では、犬に絶対NGな寝床と、犬の寝床を快適にするためのポイントをご紹介します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬に絶対NGな寝床5選

小さいベッドで休むビーグル

犬にとって寝床は、心と体を休める大切な場所です。病気やトラブルを引き起こさないためにも、犬にとってNGな寝床は避けたいものです。ここでは、犬に絶対NGな寝床を5つご紹介します。

1.不衛生な寝床

犬の寝床が不衛生な状態だと、健康に悪影響を及ぼすおそれがあります。皮膚病やアレルギーの原因となるだけでなく、ノミやダニの温床となる可能性もあります。さらに、犬はきれい好きなため、汚れた寝床は大きなストレスになりかねません。

犬の寝床は、毎日抜け毛を取り除いたり、定期的に洗ったりして、清潔な状態を保つことが大切です。寝床の周辺もこまめに掃除するよう心がけ、快適に眠れる環境を整えてあげましょう。

2.落ち着かない場所や騒がしい場所にある寝床

犬の寝床は、設置する場所にも注意が必要です。例えば、窓際に寝床があると、犬は外の猫や鳥などの気配が気になって落ち着かず、安眠できないことがあります。また、スピーカーやテレビの近くや、人の出入りが多いドア付近も騒がしく、リラックスして眠るには不向きです。

犬の寝床の設置場所を決める際は、落ち着かない場所や騒がしい場所は避け、安心してぐっすり眠れる静かな場所を選びましょう。

3.温度管理ができない場所にある寝床

暑すぎても寒すぎても、犬は安眠できません。また、夏場の高温は熱中症のリスクが高まり、大変危険です。そのため、エアコンなどで温度管理ができない場所に寝床を設置するのは避けるべきです。

一年を通して愛犬が快適な室温で安心して眠れるように、温度管理が可能な場所に寝床を設置してあげましょう。

4.湿気が多い場所や通気性の悪い場所にある寝床

湿気が多い場所や通気性の悪い場所は、細菌やカビが繁殖しやすく、ノミやダニも発生しやすい環境です。こうした場所に寝床を設置すると、皮膚病やアレルギーを引き起こす原因となることがあります。

また、湿気が多かったり、通気性が悪かったりする環境では、犬が暑さを感じやすく、熱中症のリスクも高まります。そのため、風通しのよい場所に寝床を設置し、除湿機やエアコンの除湿機能などで湿度管理を行うことが大切です。

5.サイズが合っていない寝床

犬の寝床は、サイズも重要です。寝床が小さすぎると、体を十分に伸ばしてリラックスすることができず、窮屈な体勢を強いられてしまいます。

一方で、寝床が大きすぎると、不安を感じてしまうことがあります。犬は野生時代に穴ぐらを寝床にしていたため、その名残で、適度な狭さの寝床のほうが安心する傾向があるからです。愛犬には、体格に合った寝床を選んであげましょう。

犬の寝床を快適にするポイントは?

ベッドで半眼のチワワ

犬が安心してぐっすりと眠り、健康に過ごすためには、快適な寝床が不可欠です。では、具体的にどのような点に配慮すれば、犬の寝床を快適にできるのでしょうか?ここからは、犬の寝床を快適にするための5つのポイントをご紹介します。

1.季節に合った素材を選ぶ

犬の寝床は、季節に合わせて寝床の素材を選ぶことが大切です。秋と冬には保温性の高いフリースやボア生地などを、春と夏には通気性や涼感に優れたメッシュや接触冷感生地などを選ぶことで、犬は一年を通して快適に眠ることができます。

愛犬の好みも考慮しながら、秋冬は暖かい素材、春夏は涼しい素材の寝床を用意してあげましょう。

2.好みに合った形状を選ぶ

犬の寝る姿勢や好みに合わせて、寝床の形状を選ぶことも、寝床を快適にするうえで重要なポイントとなります。

例えば、丸まって寝るのが好きな犬には、縁が高くなっているドーナツ型やカドラー型のベッドがおすすめです。体を伸ばして寝るのが好きな犬には、フラットなマット型やスクエア型のベッドが適しています。

愛犬が普段どのような姿勢で寝ていることが多いかを観察し、よくする寝方に合わせた形状の寝床を選んであげましょう。

3.適切なサイズを選ぶ

犬の寝床は、体のサイズに合った適切なサイズのものを選びましょう。適切なサイズの目安は、体を伸ばして寝ても少し余裕がある程度の大きさです。クレートやドーム型のベッドなら、中で立ったまま方向転換できるくらいのサイズが適しています。

子犬の場合は、成長に合わせて寝床のサイズに買い替えていくのが理想的です。

4.お手入れしやすさも重視する

犬にとって快適な寝床にするためには、清潔を保つことも大切です。そのためには、お手入れのしやすい寝床を選びましょう。丸洗いできるものやカバーだけを取り外して洗えるもの、拭き取りやすい素材のものを選ぶと、日常的なお手入れが楽になります。

ベッドを洗う頻度は、本体は月1回程度、カバー類は週1回程度を目安にしましょう。洗う際は、ペット用の洗剤や柔軟剤を使用するのが望ましいです。

5.快適な温湿度が保たれた静かな場所に設置する

寝床の快適さは、素材や形状だけでなく、設置場所にも大きく左右されます。犬の寝床は、エアコンなどで快適な温湿度が保たれた、静かな場所に設置しましょう。

犬にとって快適な温度は、夏場は22〜26℃くらい、冬場は18〜22℃くらいです。ただし、犬種や年齢によって異なるため、愛犬の様子を見て室温を調整することが大切です。湿度は、一年を通して40〜60%が犬にとって快適とされています。

静かな環境は犬の安眠を促しますが、全く人の気配がないと、不安や寂しさを感じてしまうかもしれません。例えば、リビングの隅など、家族の気配を感じながらも静かに過ごせる場所に寝床を設置してあげるとよいでしょう。

まとめ

ベッドで気持ちよさそうに眠るジャックラッセルテリアの子犬

飼い主さんの好みで愛犬の寝床を選び、あまり深く考えずに設置場所を決めてしまいがちですが、それによって愛犬の健康に悪影響を与えてしまう可能性があります。今回ご紹介した犬に絶対NGな寝床は、病気やトラブルを引き起こすおそれがあるため、避けるようにしましょう。

ぜひ、犬の寝床を快適にするためのポイントを参考にして、愛犬が安心して眠れる環境を整えてあげてくださいね。

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