犬を守るために欠かせない生活環境
1.犬にとっての室内の快適な温度と湿度が保たれていること
1日のほとんどを室内で過ごし、お留守番している時間も長くある犬にとって、室内の快適な温度と湿度が保たれているということは、心身の健康を守るために大切なことです。
暑い室内でのお留守番は、犬の熱中症リスクを高めます。飼い主が帰宅したとき、ぐったりとして動かない、なんてことが起こり得ます。
暑い時期の室内は、温度が22℃前後を目安に、湿度が50%程度を目安に、愛犬の犬種や健康状態や年齢なども考慮し、管理しなければなりません。
暑さを感じているとき、寒さを感じているとき、犬はストレスも感じています。食欲不振の原因になったり、吠えるなどの問題行動の原因になったりすることがあります。
犬と人間とでは、体感温度が10℃以上も違うとされています。飼い主が快適だと感じているとき、犬は暑がっていることがよくあります。
冷房を使用するときも、暖房を使用するときも、室内温度計で温度と湿度を確認しつつ、とくにお留守番をさせるときの室内の環境は、愛犬に合わせて管理してあげましょう。
2.安全が確保された居住空間であること
室内では、物の管理が重要です。不要な家電製品のコードはコンセントから抜きましょう。コード類には、噛み防止のためのカバーを取り付けましょう。犬の感電による事故を防ぐことができます。
また、食べ物や刃物などが多く置かれたキッチンや、犬にとっての上り下りの危険な階段には、ペットゲートを設置するなどし、立ち入れないようにしましょう。誤飲誤食や転落などの事故を防ぐことができます。
屋外では、転落や脱走の防止が必須です。ベランダやバルコニーで日向ぼっこをさせたり遊ばせたりすることがあるのであれば、犬が身を乗り出す可能性を考え、転落防止のための対策をしましょう。
また、庭で日向ぼっこをさせたり遊ばせたりすることがあるのであれば、脱走防止のための対策をしましょう。小型犬であれば隙間から出てしまったり、中型以上の犬であれば塀を簡単に飛び越えてしまったりすることがありますので要注意です。
3.清潔で落ち着いた居住空間であること
朝起きたら、窓を開けて空気の入れ替えをしましょう。窓を開けることができないときは、空気清浄機を活用しましょう。
室内はもちろん、愛犬のケージやベッドは毎日お掃除をしましょう。抜け毛やフケを取り除き、糞尿の付着は拭き掃除をしましょう。
ごはんを食べた後はすぐに食器を洗い、毎日清潔な食器を用意しましょう。飲み水はこまめに入れ替え、新鮮なものを用意しましょう。
外からの騒音などの刺激は、犬に過度なストレスを与えることがあります。窓の外を人や車が絶え間なく行き来するような室内では、犬が落ち着いてお留守番をすることができません。
お留守番中は頼れる飼い主の存在もありませんし、常に不安や緊張の中で過ごすことになるため、心の健康に悪影響を及ぼすリスクが高まります。
静かで落ち着いた室内を用意することができない場合には、ケージを置いて布やカバーで覆ったり、クレートを用意したり、身を隠せるような空間があると安心できます。ハウス型やドーム型のベッドもおすすめです。
まとめ
犬を守るために欠かせない生活環境を3つ解説しました。
- 犬にとっての室内の快適な温度と湿度が保たれていること
- 安全が確保された居住空間であること
- 清潔で落ち着いた居住空間であること
生活環境が整っていなければ、犬を安全に飼うことはできません。一緒に暮らしてみなければ分からなこともありますが、まずは犬にとっての快適で安全な生活環境へと整えてから犬を迎えるようにしましょう。