シニア犬が過ごしやすい『快適な部屋』とは 愛犬がリラックスできる環境の作り方を解説

シニア犬が過ごしやすい『快適な部屋』とは 愛犬がリラックスできる環境の作り方を解説

『シニア犬が過ごしやすい快適な部屋』についてまとめました。シニア犬になると、これまで当たり前にできていたことが急にできなくなります。そんな愛犬がリラックスできる環境づくりを解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

シニア犬が過ごしやすい快適な部屋

目に濁りのある犬

筆者の家には13歳になるシニア犬が2匹います。シニア犬になると、これまでできていたことが少しずつ難しくなることがあります。しかし、飼い主の工夫次第で快適に暮らせる環境を整えることができます。

一緒にいるときはサポートできますが、お留守番中は「大丈夫かな…」と不安になることも。愛犬の体と心の負担を少しでも減らし、安全で快適に過ごせるよう、室内環境を整えましょう。

1.フローリング部分をゼロにすること

フローリングの一部に滑り止め対策をしても、シニア犬になると少しのフローリング部分でも滑って転倒することがあります。筋力が低下し、踏ん張る力が弱まるため、関節を痛めるリスクも。

そのため、部屋全体に滑り止めマットやカーペットを敷き、滑ったり転倒したりしないようにしましょう。

2.家具や物の隙間をなくすこと

シニア、レトリバー、あくび

シニア犬になると、前には進めても後ろに下がるのが難しくなります。家具や物の隙間に入り込んでしまうと、方向転換ができずに立ち尽くしてしまうことがあります。

そのまま動けずに鳴いたり、疲れて倒れ込んでしまったりすることも。また、脱出しようとして怪我をする危険もあります。

模様替えをしたり、隙間にペットゲートを設置したりして、愛犬が入り込まないように対策をしましょう。

3.温度と湿度を管理すること

シニア犬になると、暑さや寒さに敏感になります。夏は熱中症のリスクが高まり、冬は体が冷えやすくなります。体温調整機能が衰えるためです。

部屋が冷えていると、自力で体温を上げるのが難しくなります。また、湿度が高いと熱中症になりやすく、冷房の効きすぎは体調を崩す原因に。

シニア犬が快適に過ごせる目安は以下の通りです。

  • 室温:22~26℃
  • 湿度:40~60%

愛犬の体調をよく観察し、天気や外気温も考慮しながら、適切な温度・湿度を維持しましょう。秋や春は寒暖差が激しいため、健康なシニア犬でも体調を崩しやすい時期です。室内温度計を設置し、こまめに確認することをおすすめします。

まとめ

シニア黒柴

シニア犬が過ごしやすい快適な部屋を3つ解説しました。

  • フローリング部分をゼロにすること
  • 家具や物の隙間をなくすこと
  • 温度と湿度を管理すること

また、気管支や心臓に持病がある場合は、部屋の清潔を保つことも重要です。空気清浄機能があるエアコンや、自動で加湿・除湿ができるものを活用するとよいでしょう。

シニア犬とは、一般的に7歳頃からとされています。 しかし、年齢だけで判断せず、定期的な健康診断で愛犬の健康状態を把握し、今の状態に合った室内環境を整えてあげましょう。

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