子犬が突然死するのはなぜ?命に関わるNG行為や注意すべきポイントまで

子犬が突然死するのはなぜ?命に関わるNG行為や注意すべきポイントまで

『子犬の命に関わるNG行為』についてまとめました。免疫力や体力が十分ではない子犬は、些細なNG行為によって突然死する恐れがあります。子犬との暮らしで注意すべきポイントを解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

子犬の命に関わるNG行為

白いチワワ子犬

子犬はまだ免疫力が十分ではなく、寄生虫・ウイルス・細菌による感染症にかかりやすい状態です。また、体が小さく体力も限られているため、ちょっとした体調不良でも急激に悪化することがあります。

「少し元気がないだけだから」と様子を見ているうちに、命に関わることもあります。少しでも異変を感じたら、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

今回は、子犬の命に係わるNG行為を4つ紹介します。

1.飼育環境を不衛生なままにすること

子犬が暮らす環境を清潔に保つことは、健康を守るために欠かせません。

母犬の母乳を飲むことで免疫を受け継ぎますが、その免疫は生後2カ月~4カ月の間に徐々に失われます。この時期の子犬は感染症にかかりやすく、不衛生な環境ではウイルスや細菌の影響を受け、最悪の場合、突然死することもあります。

対策は以下の通りです。

  • 室内は毎日掃除し、清潔を保つ。
  • ケージやベッド、食器類はこまめに洗浄する。
  • 空気の入れ替えをこまめに行い、空気清浄機を活用する

2.ワクチン未接種のままお散歩に行くこと

ワクチン未接種の子犬を外に出すことは非常に危険です。

「他の犬と接触しなければ大丈夫」と考える人もいますが、感染症は地面や空気中にも潜んでいます。さらに、野生動物の糞尿から感染する病気もあるため、庭に出すことも避けた方がよいでしょう。

対策は以下の通りです。

  • ワクチン接種が完了するまでは、室内で過ごさせる
  • 外に出す場合は抱っこやペットカートを利用し、短時間の外出にとどめる

3.遊ばせすぎること

柴犬子犬2匹

子犬は遊び好きですが、体力が限られており、遊びすぎると命に関わる危険があります。

特に子犬の肝臓は、糖分を十分に備蓄する機能が未熟なため、エネルギーを急速に消費すると低血糖を引き起こしやすくなります。低血糖になると、突然ぐったりしたり、痙攣を起こすことがあります。

対策は以下の通りです。

  • 遊びの時間は1回5分~10分程度にとどめる
  • 1日に数回に分けて遊ぶようにする
  • 遊びの後はしっかり休ませ、飼い主が過剰に構わないようにする

4.高い場所の上り下りをさせること

子犬は骨の成長が未完成なため、高い場所の上り下りをすると骨折や脱臼のリスクが高まります。

  • ソファーの上り下り
  • 飼い主のベッドの上り下り
  • 階段の上り下り

これらは絶対にさせないようにしましょう。成長途中である子犬は、骨の形成が不完全です。脱臼や骨折をしやすく、ちょっとしたジャンプでも大怪我をしやすいです。

対策は以下の通りです。

  • ソファーの使用を控えるか、ステップを設置する
  • 寝室への立ち入りを禁止する
  • 階段にはペットゲートを設置し、子犬が勝手に上り下りしないようにする

まとめ

ポメ子犬

子犬の命に関わるNG行為を4つ解説しました。

  • 飼育環境を不衛生なままにすること
  • ワクチン未接種のままお散歩に行くこと
  • 遊ばせすぎること
  • 高い場所の上り下りをさせること

犬は好奇心旺盛で、特に1歳未満の子犬は何にでも興味を持ち、無鉄砲に行動しがちです。そのため、飼い主が環境を整え、安全に過ごせるよう配慮することが大切です。

子犬を迎える前にしっかり準備し、安心して成長できる環境を整えてあげましょう。

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