犬が炭酸飲料を飲んだ…問題ない?飲ませてはいけない理由や注意すべきことを解説

犬が炭酸飲料を飲んだ…問題ない?飲ませてはいけない理由や注意すべきことを解説

『犬に炭酸飲料を飲ませてはいけない理由』についてまとめました。犬が誤って炭酸飲料を飲んでしまったときは、必ず獣医師に相談しましょう。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬に炭酸飲料を飲ませてはいけない理由

グラスに炭酸飲料

炭酸飲料は刺激が強く、口の中でパチパチしたり、舌がピリピリしたりするため、好んで飲む犬はいないかもしれません。

我が家の愛犬はグラスに注がれた炭酸飲料に鼻を近づけてニオイを嗅いでいましたが、パチパチと炭酸が弾けて飛んでくるのが怖かったようで、その後は一切近づこうとしませんでした。

一方で、我が家の愛犬の中にはグラスに注がれた炭酸飲料を飲んでしまう子もいました。炭酸の刺激に顔を歪ませながらも飲むのです。

ペットボトルや缶のまま飲むことは難しいかと思いますが、グラスに注がれた炭酸飲料を誤って飲んでしまうことがあるかもしれません。

炭酸飲料を好んで飲む犬もいるかもしれません。しかし、炭酸飲料は犬にとって健康的な飲み物とは言えません。

1.糖分が多く含まれている

犬に炭酸飲料を飲ませてはいけない理由は、糖分が多く含まれているからです。

謝って少量を飲んだ程度では、糖分過多になる恐れはないかと思いますが、炭酸飲料を飲むことが習慣化してしまうと、体重の増加や肥満の原因になるかもしれません。

炭酸飲料に含まれている糖分の多くは、砂糖・果糖ブドウ糖液糖・異性化液糖・ブドウ糖などです。人間の場合では、依存性が高いとされています。

2.カフェインが含まれている

犬に炭酸飲料を飲ませてはいけない理由は、カフェインが含まれているからです。

カフェインが多く含まれている炭酸飲料には、エナジードリンクがあります。みなさんが何気なく飲んでいる炭酸飲料にもカフェ人が含まれているかもしれません。

とある代表的なエナジードリンクは、スポーツ選手がパフォーマンスを発揮するための飲み物として、カフェイン・アルギニン・砂糖が主原料として使われているのだそうです。

犬がカフェインを摂取すると、中毒症状を引き起こします。少量であってもカフェイン中毒になってしまうリスクがあります。

カフェインには、中枢神経を興奮させる作用があるため、てんかん発作や痙攣を誘発する恐れがあります。

犬がカフェイン入りの炭酸飲料を飲んだ場合の致死量は、体重1kgあたり100mg~200mgです。

3.テオブロミンが含まれている

炭酸飲料、ペットボトル

犬に炭酸飲料を飲ませてはいけない理由は、テオブロミンが含まれているからです。

炭酸飲料の中には、テオブロミンという成分が原材料として含まれているものがあります。しかし、パッケージに表示されている原材料には書かれていません。

人間にとっては、血流を良くしたり、体を温めたり、リラックス効果のある成分なのですが、犬がテオブロミンを摂取すると、中毒症状を引き起こす恐れがあります。

犬がテオブロミン入りの炭酸飲料を飲んだ場合の致死量は、体重1kgあたり100mg~200mgですが、パッケージに表示がないため、どれくらいのテオブロミンを摂取したのかを把握することができません。

4.人工甘味料や添加物が含まれている

犬に炭酸飲料を飲ませてはいけない理由は、人工甘味料や添加物が多く含まれているからです。

ゼロカロリー、ゼロシュガーの炭酸飲料には、アスパルテーム・アセスルファムK・スクラロースなどの人工甘味料が含まれています。

発がん性が指摘されたり、依存性が問題視されたり、糖質ゼロであるにも関わらず、糖尿病のリスクを高めるとも言われています。

炭酸飲料の原材料には、カラメル色素やβ-カロテンが含まれていることがありますが、これらは着色料として使われている添加物です。

まとめ

犬の前にポップコーンと炭酸飲料

犬に炭酸飲料を飲ませてはいけない理由を4つ解説しました。

  • 糖分が多く含まれている
  • カフェインが含まれている
  • テオブロミンが含まれている
  • 人工甘味料や添加物が含まれている

嗜好品として、炭酸飲料を好んで飲む犬もいるかもしれませんが、糖質過多になったり、中毒症状を引き起こしたりなど、犬にとって安全な飲み物ではありません。

愛犬の健康と命を守りたいのであれば、炭酸飲料は誤っても口にすることがないようにしましょう。

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