犬との『引っ張り合い』でやってはいけないNG行為5つ 愛犬と遊ぶときに飼い主が注意すべきこととは?

犬との『引っ張り合い』でやってはいけないNG行為5つ 愛犬と遊ぶときに飼い主が注意すべきこととは?

犬との代表的な遊びの中に『引っ張り合い』があります。狩猟本能も刺激してくれるこの遊びは、ストレス発散にもピッタリ!しかし、遊び方には注意点があります。この記事で犬との『引っ張り合い』でやってはいけないNG行為を確認しましょう。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

『引っ張り合い』は狩猟本能を刺激する遊び方の1つ

おもちゃを引っ張る犬

犬の遊びにはいくつも種類がありますが、その中でも『引っ張り合い』遊びは人気です。引っ張り合うための犬用おもちゃも販売されていて、狩猟本能を刺激してくれるため、犬のストレス発散にも効果的です。

また、遊びの途中で「離して」「ストップ」などの声かけで、くわえたものを離す指示に従うトレーニングにもなります。この指示をマスターすることで、興奮状態の犬をいつでも落ち着かせることができるようになるので、ぜひ遊びの延長線として習得させたい芸のコマンドです。

犬との『引っ張り合い』でやってはいけないNG行為5つ

ものを加えて引っ張る柴犬

犬との引っ張り合い遊びは、犬のストレス発散になりますが、間違った遊び方は体にダメージを与えたり、しつけの面で悪影響を及ぼす恐れがあります。ここでは犬との『引っ張り合い』でやってはいけない注意点を確認しましょう。

1.周囲に物がたくさん置かれている場所で遊ぶ

犬と遊ぶときは、引っ張り合いに限らず周囲になるべく物が置かれていない状態を確保してください。遊びに夢中になるあまり、家具や物に当たって怪我をしてしまう恐れがあるからです。

なるべく家具なども移動させて、遊ぶのに十分なスペースを確保してから遊びを開始しましょう。床がフローリングの場合は、マットなどを敷くと安全です。

2.強く引っ張りすぎてしまう

おもちゃを引っ張る犬

引っ張り合い遊びにおいて、飼い主が本気を出して強く引っ張りすぎてしまうと、歯や顎、首などを痛めてしまうので非常に危険です。

特に、グイッと強い力で突然引っ張ってしまうと、油断していた愛犬の歯を折ってしまったり、顎や首を痛めてしまいやすいので気をつけてください。

3.日常で使うものをおもちゃの代用にする

基本的に引っ張り合い遊びをするときは、ロープ状の犬用おもちゃなどを活用してください。日常で使うもの(タオルや靴下など)を代用してしまうと、遊んでいいものとダメなものの見分けがつきにくくなるからです。

見分けがつかなくなり、遊んではいけないタオルや靴下なども噛み始めてしまい、問題行動につながる恐れがあります。したがって、犬用おもちゃを使って遊んであげてください。

4.興奮状態で遊びを続ける

口を開けて見上げる犬

遊んでいると、徐々に楽しさから興奮状態に陥ってしまう犬は多くいます。興奮してきたと感じたら、一度遊びを中断させて、クールダウンさせてください。そのまま続けてしまうと、吠える、唸るなどの問題行動につながります。

クールダウンさせるときは、「待て」「お座り」などのコマンドを支持して落ち着かせましょう。これはコマンド指示に従うトレーニングにもなるので、遊びの延長線上で楽しく取り入れるのがおすすめです。

5.愛犬が勝った状態で終える、飽きるまで遊ぶ

引っ張り合い遊びは、力比べです。そのため、飼い主が負けてばかりいたり、愛犬が勝った状態で遊びを終えてしまうと、「飼い主より自分の方が強い」と勘違いさせてしまい、しつけに悪影響を及ぼす恐れがあります。

したがって、遊びを終えるときは飼い主主導で「終わりね。お座り」などと指示し、きちんと落ち着きを取り戻せたら十分に褒めて終了しましょう。

また、愛犬が飽きるまで遊んでしまうと、次から「もう飽きた」「つまらない」と誘いに乗らなくなってしまうことも…。愛犬が飽きる前に遊びを終了させるのがコツです。

まとめ

お座りする犬

いかがでしたか。犬との引っ張り合い遊びは、さまざまな効果をもたらしてくれます。しかし、注意点もあるので、今回紹介したNG行為に気をつけて遊びましょう。

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