犬の『頻尿』…排泄回数の目安は?
犬もさまざまな原因で『頻尿』症状を起こすことがあります。頻尿とは、おしっこの回数が明らかに多くなりますが、1回に出るおしっこの量が少なくなる症状です。
犬によって通常時の排泄回数が大きく異なるため、頻尿と判断する明確な目安はありません。しかし一般的に、成犬は1日に5〜6回が平均的な回数と言われています。
今までのおしっこの回数に比べてトイレに向かう回数や、おしっこの体勢をとる回数が明らかに増えたと感じる場合は、頻尿を疑ってください。
注意して!犬が『頻尿になる』原因4つ
犬が頻尿になる原因はいくつか考えられます。ここでは犬が頻尿になった時に考えられる原因を見ていきましょう。
1.膀胱炎や結石などの病気
まず多くの飼い主さんが疑う原因が『病気』でしょう。犬が頻尿になった場合、膀胱炎や尿路結石などの疾患が疑われます。
他にも前立腺や腫瘍などによる病気が原因で、頻尿を起こしているケースもあるので、後に紹介する病気のサインに当てはまった場合は、早急に動物病院に連れていきましょう。
2.ウェットフードに切り替えて摂取する水分量が増えた
最近、ドライフードからウェットフードに切り替えたという場合は、ドッグフードからも水分を摂取しているため、1日の水分摂取量が必然的に増えている可能性が考えられます。
摂取している水分量が増えれば、当然ながら排泄するおしっこの量も増えます。しばらく経過してウェットフードに体が慣れることで、頻尿症状も改善されることが多いです。
3.暑い季節に入り水を飲む量が増えた
5月下旬〜6月に入ると徐々に気温が上がり始め、7月に入る頃には猛暑と言っても過言ではない日が増えます。
暑い時期には、犬も人間も摂取する水分量が自然と増えます。そのため、多飲多尿状態となり、おしっこの回数が増える犬は少なくありません。
ただしこの場合は、水の摂取量とともに排泄量も増えるため、頻尿というよりは「多尿」に近い症状が現れる犬が多いでしょう。
4.ストレスや緊張状態が続いている
生活環境が犬に適していなかったり、新しい環境で緊張状態が続いている場合、体の至る所に体調不良が出る犬は多いです。
強いストレスや緊張状態は頻尿症状だけでなく、下痢や嘔吐、元気がない、食欲が落ちたなど、さまざまな症状を見せます。まずは愛犬の周りの環境に問題がないか見直しましょう。
犬が頻尿になったら要注意!病気のサイン
犬が頻尿になったときは、まず病気のサインが現れていないか確認しましょう。以下の症状が現れている場合は、何らかの疾患が疑われます。
- おしっこの中に血が混ざっている
- おしっこの臭いがきつい
- おしっこの姿勢をとるのにおしっこが出ない
- おしっこの中にキラキラとした粒が混ざっている
尿路結石の場合、おしっこにキラキラとした粒(結石)が混ざっていることがあります。
また、おしっこの姿勢を何度もとっているのにおしっこが出ないという場合は、緊急性が非常に高いです。すぐにかかりつけの動物病院に連れて行ってください。
まとめ
いかがでしたか。最近、愛犬が頻尿気味だと感じているご家庭では、まず病気のサインが現れていないかチェックしてみてください。また、愛犬の生活環境の見直しを行うことで、ストレス原因の頻尿を改善につなげることができるでしょう。