愛犬の『咳』には要注意!
愛犬が「ケヘンケヘン!」や「カハっ!」などと『咳』をしていると心配になりますよね。
人間であれば咳が少々出ていてもあまり気になりませんが、症状を言葉で訴えることができない犬の咳には重い病気が隠れている場合もあり、注意しなくてはいけません。
症状によっては動物病院へすぐに連れて行く必要があったり、犬の命にかかわることもありますので、愛犬が咳をしていたら症状をよく観察してみましょう。
犬の咳がひどい「5つの原因」
ここからは、犬がひどい咳をしている時に考えられる原因をご紹介します。愛犬が咳をしている時は参考にしてください。
1.むせている
犬はご飯や水を急いで飲み込んだり、ほこりを吸い込んでむせると激しく咳き込むことがあります。これは異物が気道に入らないようにするための「生理現象」であり、少しするとおさまるので心配はいりません。
ただし、むせた後に呼吸が上手くできていない、何分も咳込み続ける場合は病院へ行くようにしてください。
ご飯や水を口にするたびに愛犬が咳き込んでしまう場合は、フードボウルを早食い防止効果がある物に変更したり、水飲み器の高さを調節するなどしましょう。
2.ケンネルコフ
生後6週〜6ヶ月未満の子犬に多いのが、「ケンネルコフ」という病気です。ケンネルコフは「犬の風邪」や「犬伝染性気管支炎」と呼ばれることもあり、初期症状として咳やくしゃみが見られます。
ケンネルコフの原因は細菌やウイルス、マイコプラズマ属菌などで、症状が重くなると気管支炎や肺炎を起こし、子犬が死んでしまうことがある怖い病気です。
子犬に咳の症状があればすぐに動物病院を受診するようにしましょう。
3.肺炎
「肺炎」も犬が咳をする原因の一つです。
肺炎は食べ物の誤嚥やアレルギー、感染症などさまざまな要因で引き起こされる疾患で、症状が重くなると呼吸困難やチアノーゼを起こして犬が死んでしまうこともあります。
愛犬が咳や「ゼーゼー」という異常な呼吸をしていたら要注意です。
4.心臓病
意外かもしれませんが、「心臓病」でも犬は咳をすることがあります。
病気によって肥大した心臓が気管や気管支を圧迫して咳をすることがあります。
5.肺水腫
「肺水腫」は、肺に水が貯まることで呼吸困難が起きる病気です。
命にかかわる緊急性の高い病気ですので、すぐに動物病院へ行く必要があります。
犬が咳をしている時に病院へ行くべき症状とは
愛犬が咳をしている時、次のような症状がある場合は一刻も早く動物病院を受診しましょう。
- 犬の咳が継続して出ている
- 咳の音が大きい
- 呼吸困難になり苦しんでいる
- 咳以外に症状(チアノーゼなど)がある
犬の咳は原因によって早急な治療が必要な場合があります。異変を感じたら躊躇せずに病院へ連れて行くようにしてください。
まとめ
今回は、犬の咳がひどい「5つの原因」について解説しました。
ご飯や水でむせて咳き込んでいるだけのこともありますが、犬の咳には心臓や肺の病気が隠れていることもあります。
愛犬の命を守るため、気になる症状があれば早めに獣医師に相談するのがオススメです。