犬のくしゃみは体調不良?それ以外の原因は?
犬が「くしゅん!」「プシュン!」といった、くしゃみをする場面を見たことがある飼い主さんは多いでしょう。くしゃみが続くと「風邪かな?」と不安に感じてしまいますよね。
犬がくしゃみをしているからといって、必ずしも体調不良や病気とは限りません。水を飲んでいる最中に鼻に水が入ってしまったり、埃を吸い込んでしまったりと鼻腔に何らかの刺激があることで、くしゃみが出ていることも多いです。
しかし、慢性的にくしゃみが続いている場合は病気の可能性が疑われます。早めに動物病院へ連れて行き、いつからくしゃみが出ているのかその他に症状は見られないかなどを獣医師に伝え、診察してもらいましょう。
犬がくしゃみをした時に考えられる病気は?
では、犬のくしゃみが慢性的に続いている場合、どのような病気や原因となる症状が考えられるのでしょうか。
1.アレルギー反応
ハウスダストなどにアレルギー反応を起こしている場合、鼻水やくしゃみなどの症状が見られるケースが多いです。慢性的に続いていたり、ある特定の時期のみくしゃみが増えるという場合は、アレルギー反応の可能性が高いでしょう。
アレルギー反応の場合、サラサラとした鼻水が出るという特徴も見られます。あまりに頻繁にくしゃみをするようであれば、空気清浄機を使ったり、花粉の季節は花粉が飛散しにくい時間帯に散歩へ行くなど工夫してあげましょう。
2.ウイルスや細菌による感染症状
ウイルスや細菌に感染している場合、風邪と似たような症状を見せることがあります。鼻水や咳が出たり、くしゃみが頻繁に出たり、涙や目やにが増える、いびきがうるさくなるなどの特徴が挙げられます。
感染しているウイルスによっては重症化してしまう可能性もあるため、風邪の症状が見られた場合は、早めに動物病院へ連れて行き、診察・検査を受け、薬などを処方してもらいましょう。
3.歯周病
口と鼻はつながっているため、歯周病を患っている犬はくしゃみが頻繁に出やすくなります。上顎の犬歯部分に炎症が見られる場合は、その炎症が鼻へと広がってしまうケースもあるので、放置してはいけません。
歯周病や膿の混じった鼻水が出たり、口臭がひどくなったり、食欲低下などの症状が見られます。悪化すると全身麻酔によって歯石の除去手術などを行う必要があるため、早期発見・治療が重要です。
4.鼻腔内腫瘍
鼻の辺りにボコッと浮き出るような異常が見られたり、鼻から出血が見られるようになった場合は、鼻腔内腫瘍ができている可能性が疑われます。
初期症状ではあまり目立った症状が見られないため、発見が遅れがちになりますが、くしゃみが頻繁に出るという症状が現れる犬が多いです。
腫瘍の大きさが広がらないうちに早期発見・治療するためには、くしゃみなどの些細な変化から異常に気づいてあげる必要があります。少しでもおかしいと感じたら、かかりつけの動物病院に相談してみましょう。
5.ケンネルコフ
子犬期に咳やくしゃみなどの症状が見られる場合は要注意です。成犬でも罹る可能性はありますが、子犬は免疫力が弱いので感染しやすく重症化しやすいので、早めに動物病院へ連れていくことが求められます。
肺炎症状が命に危険をもたらす恐れもあるので、混合ワクチン接種によって予防することを忘れないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬がくしゃみをする時、頻繁出ない場合は鼻腔に何らかの刺激がたまたまあったというだけかもしれません。しかし慢性的に見られる場合は、病気が隠れている可能性が疑われます。早めに動物病院へ連れて行きましょう。