犬が舐めていたら危険な体の部位3つ!舐め方でもわかる病気の有無とは?

犬が舐めていたら危険な体の部位3つ!舐め方でもわかる病気の有無とは?

犬が舐めていたら危険な体の部位を紹介します。心配がない舐め方と、病気が疑われる舐め方も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬が舐めていたら危険な体の部位

前足を舐めるビーグル

愛犬が自分の体を舐めているのを、一度は見たことがあるのではないでしょうか。ペロペロと体を舐めている愛犬を見て、「どうして自分の体を舐めるんだろう?」と不思議に感じた方もいるかと思います。

犬が自分の体を舐める理由は、主に次のとおりです。

  • グルーミング(毛づくろい)
  • 体に痒みや痛みがある
  • 気持ちを落ち着かせるため
  • 暇つぶし

愛犬がグルーミングや暇つぶし、リラックスのために体を舐めているだけなら特に心配は要りませんが、痒みや痛みで体を舐めている場合は治療のために動物病院へ連れて行かなくてはいけません。

ここからは、痒みや痛みが起きると犬が舐めやすい『犬が舐めていたら危険な体の部位』を紹介しますので、愛犬の健康管理にお役立てください。

1.手(前足)や指

犬が舐めていたら危険な体の部位、一つ目は「手(前足)や指」です。

犬にとって目の前にある手や指は舐めやすい部位なので、単なる暇つぶしで舐めることも多いですが、「ずっと舐め続けている」「皮膚が赤くなっている」などの症状が見られる時は、皮膚炎やストレスが原因の場合があります。

舐めることで皮膚炎が悪化し、痒みや痛みでさらに舐める…という悪循環に陥るケースも多いので、しっかり治療して治すようにしましょう。

2.肉球

愛犬が「肉球」を舐めているのも危険なサインです。

肉球のお手入れで舐めている場合は問題ありませんが、ケガや乾燥による皮膚の炎症によって舐めている時は注意してください。

トラブルを防ぐために、散歩が終わったら棘などの異物が刺さっていないかチェックし、犬専用の肉球クリームを使ってケアをすると良いでしょう。

3.陰部

愛犬が陰部を舐めていると「そんな汚い所舐めないで~」と思うかもしれませんが、犬が陰部を舐めるのは排泄物や分泌液による汚れを綺麗にするために必要な行動です。

しかし、「しきりに陰部を舐めている」のは危険なサイン。生殖器や泌尿器が病気になっている可能性があります。

犬が舐める陰部から膿が出ている場合、オス犬なら「亀頭包皮炎」、メス犬なら「子宮蓄膿症」という病気が疑われます。子宮蓄膿症は放置すると犬が死んでしまう恐れもあるため、犬が陰部を舐め膿が出ている時は、すみやかに動物病院で診察を受けましょう。

他にも犬が陰部を舐めている時は

  • 膀胱炎
  • 膀胱結石
  • 生理による出血(メス犬)

以上の理由が考えられます。

犬の体の舐め方でわかる病気の有無とは?

ソファーの上で陰部を舐める子犬

愛犬が自分の体を舐めている時、単なるグルーミングや暇つぶしなのか、病気などで舐めているのかは舐め方で判断しましょう。ポイントは、「舐める頻度や回数」です。

グルーミングや暇つぶしで犬が自分の体を舐めている場合は、1日に数回程度で、時間もあまり長くないでしょう。

一方、病気やケガによって舐めている場合、犬は繰り返し執拗に体を舐め続けます。ひどい場合は、ご飯や散歩、睡眠の時間以外はずっと舐め続けていることもあるほどです。舐めすぎて皮膚が赤くなる、血が出るなどの症状が出ることもあるでしょう。

ケガや病気ではないのに舐め続けている場合は、ストレスから自分を落ち着かせるために行う「常同行動」である可能性が高く、悪化すると「常同障害」「強迫性障害」などと呼ばれる心の病気を発症することもあります。

愛犬が体を舐め続ける、皮膚に異変が見られるなどの状況になったら、早めに獣医師に相談しましょう。

まとめ

肉球を舐めるハスキーの子犬

愛犬が自分の体を舐めていたら、まずは舐めている部位にケガなどの異常がないか確認し、舐める頻度などを観察してみてください。

もしケガや炎症がある、執拗に舐め続けるといった症状があれば、すぐに動物病院へ行きましょう。

皮膚の炎症は治りづらく、痛みや痒みでさらに犬が舐めて状態が悪化することも多いので、早めに治療することが肝心です。

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