犬にそうめんは与えても大丈夫なの?注意すべき4つのポイントやダメな食べさせ方とは?

犬にそうめんは与えても大丈夫なの?注意すべき4つのポイントやダメな食べさせ方とは?

夏にさっぱり食べられるそうめんは、犬に与えても大丈夫なのでしょうか。この記事では、犬にそうめんを与えてもいいのかという話題から、与える場合に注意すべきポイントやダメな食べさせ方について解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬にそうめんは与えても大丈夫なのか

ガラスの器に入ったそうめん

まず、犬にそうめんを与えてもいいかという点についてですが、結論から言って、そうめんは問題なく与えることができる食材です。

そうめんは「小麦粉」と「塩」、「水」だけで作られたシンプルなものなので、基本的に犬でも問題なく食べられます。また、しっかりと茹でることで柔らかくなるので、胃腸への負担も少なく、安心して与えられます。

食欲が低下しがちな暑い季節に、食事の変化をつけたいときにもぴったりなので、ぜひ取り入れてみてください。

ただし、そうめんだけでは犬にとって必要な栄養を摂取できないので、肉や野菜と一緒に煮込んで与えるなどすることが必要です。

犬にそうめんを与えるときに注意すべきポイント

納豆を乗せたそうめん

犬にそうめんを与えることは問題ありませんが、食べさせる場合にはいくつか注意しておきたいことがあります。犬に与える手作り食にそうめんを取り入れる場合は、ぜひチェックしておきましょう。

小麦アレルギーの有無を確認しておく

そうめんを与えるうえで絶対に確認しなければならないのが、その犬が「小麦粉アレルギーを持っていないか」ということです。

アレルギー症状は個体差がありますが、皮膚のかゆみや炎症から始まり、嘔吐・下痢、呼吸困難、けいれんなど重篤な症状が出ることも考えられます。

小麦に対するアレルギーを持っている犬は増加傾向にあるので、一度は血液検査でアレルギーチェックをしておくことをおすすめします。

短く切って与える

そうめんはのどごしがよく、人間にとってはつるつると食べやすい食材だと思います。

しかし、犬は食べ物を細かく噛んで飲み込むという動作をせず、基本的に丸呑みしてしまうため、そうめんのように長いものを与える場合は短く切ってあげなければなりません。

長いまま飲み込むと、のどに詰まらせてしまったり、吐き出してしまったりすることもありますし、消化にも悪いことが考えられます。そのため、そうめんを茹でたあとは、1cm程度に刻んで、ほかの食材と混ぜ合わせて与えるといいでしょう。

味つけはせずに与える

人間はそうめんを食べるとき、めんつゆにつけたり薬味を使ったりしますが、犬にそうめんを与える場合は味つけなしで与えるようにしましょう。

特に、飼い主さんの食べ残しを犬におすそ分けする場合などは、めんつゆや薬味がついていないものにしてください。

カロリーが高めなので与えすぎはNG

そうめんはさっぱりと食べられるため、ヘルシーなイメージがありますが、実はカロリーが高めの食材だということを覚えておきましょう。そうめんの種類にもよりますが、そうめん1束と白飯1膳を比較すると、そうめんの方が1.5倍ほどカロリーが高いとされています。

そのため、そうめんを日常的な食事として与えてしまうと、太ってしまう可能性があります。時々与える程度であれば問題ありませんが、頻繁に与えることは避けて、少量にしておくといいでしょう。

塩分を控えるため茹で汁は捨てる

そうめんは製造の段階で塩が使われていて、やや塩分濃度が高めです。過度な塩分は、犬の腎臓や心臓に負担をかけてしまうため、必要以上に摂取しないようにしなければなりません。

そうめんを茹でるとお湯に塩分が溶け出すので、犬に与える場合はゆで汁は捨てて、めんは流水でしっかり洗うようにしましょう。

まとめ

ご飯を食べるレトリバー

そうめんは、暑い季節に食べたくなるのどごしのいい食材です。茹でると柔らかくなり、比較的消化しやすいものなので、犬にも問題なく与えられます。

ただし、小麦アレルギーがないかの事前確認や、カロリー・塩分の摂りすぎに注意して与えることが必要です。また、細かく刻んで食べやすく工夫してあげることも大切だと思います。

最近では手作り食に取り組んでいる飼い主さんも多いと思いますので、季節に合わせた食事として、夏にはぜひ取り入れてみてくださいね。

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