愛犬が虫を食べちゃった!口にすると危険な虫と飼い主がすべき対策

愛犬が虫を食べちゃった!口にすると危険な虫と飼い主がすべき対策

犬が虫を食べてしまうと、飼い主さんは驚いてしまうかもしれません。この記事では、犬が虫を食べることの危険性、注意したい点や食べさせないための対策を紹介します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬が虫を食べるのは問題ないの?

フレブルとちょうちょ

散歩中に草むらで虫に興味を示したり、部屋の中に入ってきた小さな虫を夢中で追いかけたり…。愛犬のそんな様子を見たことのある飼い主さんは多いと思います。

そして、そのまま犬がパクッと虫を食べてしまう姿を見て、驚いたり慌てたりした経験がある人もいるのではないでしょうか。

人間からすると、虫を食べるということはあまりよくないことのように感じるかもしれませんが、結論から言うと虫を食べること自体は基本的に問題ない、ごく自然な行動です。

最近では「昆虫食」が話題にもなっているように、虫はたんぱく質を含む栄養を多く含んでいるのです。つまり、野生の動物にとっては、栄養を摂取するための食材とも考えられるので、虫そのものを食べることは問題視する必要はないでしょう。

しかし、なかには食べると危険な虫もあるので、以下で詳しく解説していきたいと思います。

犬が食べると危険な虫は?

犬の顔の前を飛ぶ虫

では、前章で『虫を食べても問題ない』とのことでしたが、中には犬が口にしてしまうと危険な虫もいますので、ここではその危険な虫について解説します。

まず犬が食べると危険だと考えられている虫が「蜂」です。

ご存じの通り、蜂は危険を感じたときなどにお尻にある針で相手を刺し、毒を出します。そのため、蜂を食べようと追い回しているときに刺されてしまうこともありますし、実際に口に入れたときに口内を刺されるということもあるでしょう。

毒による影響の大きさは、蜂の種類や犬の体の大きさ・体質などによって異なりますが、患部の腫れや痛みだけでなく、強いショック状態を引き起こす可能性もあるので、十分に注意しましょう。

毛虫(蝶や蛾の幼虫)

蝶や蛾の幼虫である「毛虫」の中には、一部ですが毒を持っている毛虫がいます。毒針毛で刺された犬は、毛虫皮膚炎というかゆみや炎症を引き起こす疾患にかかってしまいます。

毛虫そのものだけでなく、抜けた毛に触れても同じ症状を引き起こすので、食べることはもちろん毛虫を追いかけ回すような行動も止めた方がいいでしょう。

ヒアリ

数年前に大きな問題として連日ニュースなどでも取り上げられていましたが、海外から入り込んだ「ヒアリ」に刺されると、命にかかわるほどのアナフィラキシーショックを起こす可能性があることがわかっています。

小さなアリですが、刺されると激痛が走り、苦痛で悶え苦しむほどだと言われています。

兵庫県で初めて確認されてから、愛知県や大阪府、東京都でも見つかっているので、日本全国どこにいてもおかしくない、と考えた方がいいかもしれません。

飼い主がすべき対策

草むらを走るレトリバー

では、そのような危険な虫に対して、飼い主はどのような対策をすべきなのでしょうか。

深い草むらに入らない

虫を食べることを防ぐためには、虫の多い場所に犬を行かせないことが大切です。

ただし、公園や自然の中で遊ぶことは、犬にとってとても楽しいことだと思います。そのため、極端に避ける必要はありませんが、犬の体高の半分以上が埋まるような深い草むらなどは注意しましょう。

そのような場所は様々な虫がいる可能性が高く、犬が刺されたり食べてしまったりしても見えないので危険です。

散歩中は犬の様子をきちんと見る

犬が虫を食べてしまわないようにするために、犬の行動をきちんと見ておくようにしましょう。特に、外ではどのような虫と出会うかわからないため、散歩中はできるだけ犬から目を離さないようにしましょう。

これは虫を食べることだけでなく、事故やトラブルを防ぐためにも必要なことなので、スマホや他の飼い主さんとのおしゃべりに夢中になりすぎないように注意してくださいね。

まとめ

犬と蜂

犬が虫を食べることは特別珍しいことではなく、基本的には問題ないとされています。

しかし、毒を持つ虫の場合は様々な悪影響が出る可能性があり、最悪の場合愛犬の命に関わることも考えられます。

散歩中などは愛犬の様子から目を離さないようにし、危険な虫にはできるだけ近寄らないように十分気をつけましょう。

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