犬の治療費は1回いくらかかるの?
犬は人間と違い健康保険が使えないため、治療費はすべて「実費」で払わなくてはいけません。また、動物病院ごとに治療費は自由に設定できるため、金額は決まっていないのが現状です。
そんな犬の治療費、1回いくら位かかるものなのか、飼い主としては当然気になりますよね。
楽天インサイトが2018年に実施した『ペットに関する調査』によると、愛犬の1回あたりの医療費は、『2,500円以上~5,000円未満』という回答が27.2%と最多で、平均金額は7,339円でした。
なお犬の治療費は、犬の体の大きさや年齢によっても変動するので、これらはあくまで目安として考える必要があります。
診療内容別の治療費の目安
ここからは病気、怪我、入院、手術、予防の治療費がそれぞれどの位かかるのか、詳しく見ていきましょう。
病気の治療費
犬の病気の治療費は、どんな症状があるかによって価格が大きく変わります。
投薬のみで済む目や耳の治療、軽度の下痢などであれば3,000円~7,000円ほどですが、ガンの治療の場合は1回で2万円ほどかかることもあります。
検査費用だけでも3,000円~20,000円ほどかかるので、いざというときに困らないように事前に準備しておきましょう。
怪我の治療費
犬の怪我で最も多いのが骨折です。骨折の場合は手術や入院費も込みで約47万円~730万円かかります。治療方法によって費用が大きく変わるため気になるときは病院に確認しましょう。
外傷の処置や誤飲したものを吐かせる処置は5,000円ほどかかるようです。
入院費
犬が入院する場合は、体の大きさによって価格が変わります。
1泊の価格はだいたい次のような金額です。
- 小型犬…2,000円~3,500円
- 中型犬…3,000円~4,500円
- 大型犬…4,000円~5,500円
犬の健康状態や入院する病院によって違うので、事前に確認すると良いでしょう。
手術費
ほとんどの犬が行う去勢や避妊手術の費用は、検査なども含めて次のとおりです。
《去勢》
小型犬 | 2万円~3万円 |
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中型犬 | 3万円~4万円 |
大型犬 | 5万円~6万円 |
《避妊》
小型犬 | 3万円~4万円 |
---|---|
中型犬 | 4万円~5万円 |
大型犬 | 6万円~8万円 |
なお、歯石除去であれば3万円~7万円、腫瘍の摘出手術は10万円ほどになります。
病気予防費
法律で義務付けられている狂犬病の注射は、3,000円前後に設定している病院がほとんどです。混合ワクチンは種類によって価格が違いますが、3,500円~7,000円くらいかかります。
フィラリア予防薬は500円~1,400円、ノミダニ予防薬は1,200円~5,300円ほど。まとめて購入すると割引してくれる場合もあります。フィラリアとマダニを同時に予防する薬もあるので、予算や愛犬に合わせて選びましょう。
ペットの治療費は備えが大切
ご紹介したように、犬の治療費は高額になりがちです。
ガンや腎臓病などにかかると定期的な通院が必要になり、毎月何万円という出費が出ることもあります。どんな病気にかかっても対応できるように、ペット保険や貯蓄で備えておくようにしましょう。
まとめ
犬の治療費は1回につき軽度の場合は数千円、症状が重く検査や処置が必要な場合は1万円~3万円ほどかかると思っておきましょう。手術や入院をする場合は数万円かかることがほとんどです。
動物病院に行く時は、お会計の時にびっくりしないように少し多めのお金を持っておくと安心です。心配な人は、検査や処置をする前に価格を教えて欲しい旨を事前に病院側に伝えておくと良いでしょう。
犬はいつ病気やケガをするかわかりません。愛犬の万が一のときに焦らずスムーズに対応できるように、日頃からしっかり備えておくことが大切です。