人間と真逆!わんこの睡眠サイクル
お留守番中に愛犬がどう過ごしているかが気になってペットカメラを見てみると、とにかくずっと寝ていて張り合いがなかった…なんて経験はありませんか?
睡眠時間の長さは年齢にもよりますが、わんこは1日のうち10時間前後を寝て過ごすというほどよく寝る生きものです。ですが睡眠時間が長い一方で、全体の眠りは総じて浅く、熟睡することはほとんどないと言われています。
いわゆる深い眠りであるノンレム睡眠と浅い眠りであるレム睡眠の割合は、人間では前者が8割・後者が2割であるのに対し、わんこはその全く真逆で、ノンレム睡眠が2割・レム睡眠が8割と浅い眠りが大半を占めていることがわかります。
わんこが熟睡しないのは、野生の頃のなごりと考えられています。言わずもがな、睡眠中というのは生きものにとって最も無防備な状態です。
いつ外敵に襲われるかわからない野性下では、寝ている間さえも周囲の物音や気配に警戒している必要があるため、必然的に眠りが浅くなります。
逆を返せば、熟睡できるということはそれだけ周囲を警戒する必要がなく、油断することができる環境にいるということ。愛犬が目の前で熟睡しているということは、あなたをそれだけ信頼してくれている証でもあるのです。
気持ち良さそう♡わんこの熟睡サイン
1.ヘソ天で寝ている
おヘソとお腹を丸出しにして仰向けで寝る「ヘソ天」。まるで人間のような寝姿で面白くも可愛らしいこの姿勢は、わんこが熟睡しているからこそ取れるものです。
お腹というのはいわずもがな急所の1つであり、だからこそ相手にお腹を見せるという行為は「あなたには何をされてもかまいません」という降伏の意思表示であり、「あなたは何もしないことをわかっています」という信頼の表現でもあるのです。
急所をさらけ出して寝ているということは、置かれている環境にすっかり安心しきって警戒心を捨て去っているということです。野生では決して見ることのできない、完全な熟睡モードと言っていいでしょう。
2.舌を出している
口元からでろーんと舌を出したまま寝ているのも熟睡サイン。油断のしすぎで口元の筋肉が緩み、舌が出てしまっているのです。
特にパグやフレンチ・ブルドッグなどの短頭種の場合、マズルが短く舌をしまっておけるスペースが少ないため、でろんと露出しがちになってしまいます。だらしないと言ってしまえばそうなのですが、そのだらしなさが堪らなく可愛いですよね。
3.いびきを掻いている
熟睡サインのもう1つがいびきです。いびきで音を立てるということは、敵に自分の居場所(しかも最高に無防備な状態の自分の)を教えることになってしまいますから、警戒が必要で熟睡できないような環境下ではありえません。
人間のいびきは耳障りでも、なぜか愛犬のいびきは微笑ましく見守れてしまいますよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?わんこの熟睡状態はとても貴重です。熟睡しているときはちょっとやそっとでは起きないかもしれませんが、なるべくそっと静かに見守って安眠妨害をしないように心がけたいですね。