愛犬との距離が近すぎると起こる悪影響
1.いい子にお留守番できなくなる
愛犬との距離が近すぎると、いい子にお留守番できなくなることがあります。
距離が近すぎる関係が続いた後で急にお留守番をさせた時、物を噛んで破壊したり、わざとトイレを失敗したり、ゴミ箱をひっくり返すなどのイタズラをすることがあります。飼い主が帰って来るまで吠え続けたり、自分の手足や尻尾を噛む自傷行為を行ったり、問題行動を取ることもあります。
飼い主と急に離れたことで不安になり、強いストレスを感じているからです。イタズラも問題行動もストレスを発散させるための行為なのです。
2.分離不安症になる
愛犬との距離が近すぎると、分離不安症になることがあります。
分離不安症とは、飼い主と離れて過ごすことに強い不安を感じ、そのストレスによって精神的または肉体的な不調が起こることを言います。
- 嘔吐する
- 軟便や下痢をする
- ごはんを食べなくなる
- トイレの失敗が増える
- 飼い主の後追いをする
- 飼い主が帰宅すると大興奮する
分離不安症の症状は数えきれないほどありますが、このような症状が出ることがよくあります。飼い主が帰宅すると大興奮し、失神してしまう犬もいるようです。
3.飼い主を嫌がるようになる
愛犬との距離が近すぎると、飼い主を嫌がるようになることがあります。
距離が近すぎると、犬は飼い主を避けたくなります。同じ家に暮らしているため、生涯ずっと居心地が悪いまま生きなければならなくなります。
初めは懐いてくれていた犬にも、いつの間にか嫌がられるようになることもあります。飼い主と愛犬であっても、一度崩れてしまった信頼関係を回復させることは、なかなか難しいものです。
愛犬との適度な距離
愛犬が喜ぶ距離って、どれくらいなのでしょうか。実際にはよく分からないですよね。
- ひとり遊びをしている時はそっと見守る
- くつろいでいる時や寝ている時は放っておく
- 安全に快適にお留守番できる環境を常に用意しておく
- 遊びに誘われたら5分だけでも相手をする
このような付き合い方をしていると、愛犬との適度な距離を保つことができるのではないでしょうか。
わがままや要求に応えすぎないことも大事
「遊んで!」「おやつちょうだい!」「お散歩に連れてって!」と、わがままを言ったり、要求したりすることがありますよね。
- 家事をしている最中だから遊んであげられない
- 今日の分のおやつはもう食べ終えた
- お散歩の時間はまだ1時間先
このような時、犬のわがままや要求に簡単に応えてしまうのはよくありません。応えてもらえなかった時、興奮して暴れたり、飼い主を噛んだり、わがままな悪い犬にさせてしまうことがあるからです。
「いけない!」と言ってあげられることも、愛犬と飼い主との距離を適度に保つために必要なことだと思います。
自分の時間を大切にすること
愛犬との距離を大切にしたいと思うのであれば、飼い主さん自身も自分の時間を大切に過ごしてほしいです。
職場の方とのお付き合いもありますし、友人や恋人とお出かけしたい日だってあります。愛犬にお留守番をお願いし、夫婦で食事に出かけたい夜もあると思います。
可哀想だからと、無理に自分の時間を犠牲にする必要はないと思います。あまりお留守番の時間が長くなってしまわないようにだけ注意してあげられるとよいのではないでしょうか。
まとめ
愛犬との距離が近すぎると起こる悪影響を3つ解説しました。
- いい子にお留守番できなくなる
- 分離不安症になる
- 飼い主を嫌がるようになる
どれも絶対に起きてほしくないですよね。私もつい構いすぎて「過保護だな」と言われてしまうことがあります。愛犬から「鬱陶しいな」という表情をされてしまうこともあります。
愛情と距離が近すぎることは良いことばかりではない、ということを私も最近学んだところです。