命の恩人との再会
公園で発見
今年3月南オーストラリアに住む男性が、公園で愛犬と散歩しているときに痩せ衰えた子犬を発見しました。そして、見るからに深刻な状態のその子を連れて地元の獣医へと急ぎました。
発見した男性は「見るからに危険な状態でしたが、幸いにも非常に痩せている以外は、目立った怪我はありませんでした。それでもすぐに手当が必要だと考えて、急いで動物病院に運びました」と語っています。
わんちゃんは、生後約10ヶ月のスタッフォードブルテリアのミックス犬であることがわかりました。
RSPCA (英国王立動物虐待防止協会) の施設へ
地元の獣医さんで緊急治療を受けた後、RSPCA 南オーストラリアの施設へと移されて治療が開始されました。
保護当時の体重は本来の半分で、わずか7.6kgでした。脱水症、重度の筋肉の消耗、潰瘍性褥瘡 (床ずれのような傷)で苦しんでいました。
オーストラリアのスラングである “バックリーズ・チャンス (Buckley's chance) わずかな望み” から、施設のローレン獣医師は「生存のチャンス」があると信じて子犬に「バックリー」と名付けました。
感動の再会
生きようと一生懸命頑張ったバックリーの体重は、治療開始から2週間で3kg増えました。たくさんの愛情とケアのおかげで、傷もだんだんと回復し動き回れるようになると、命の恩人である男性との再会が計画されました。
男性の手の匂いを嗅いだバックリーは、何かを思い出したかのようにちぎれんばかりに尻尾をふって喜びを表現しています!
男性は「体重も増えて、幸せそうにしているバックリーに会えて本当に嬉しいです」と語っています。
イキイキとした表情で本当に元気そうですね!
保護した人にとっても助けた動物のその後は気になるでしょうから、保護施設が再会する機会を作ってくれることはとても素晴らしいですね。
永遠のお家へ
ローレン獣医師がバックリーの新しい飼い主さんです!
「保護当時、緊急のケアが必要だったので自宅に連れ帰って世話をしました。バックリーのクレートをリビングに置いて、1時間ごとに様子を見に行きました。そうしているうちに絆ができて、数日後にはこの子を手放すことは考えられなくなりました」と語るローレン獣医師。
愛情深くケアしてくれたローレン獣医師が永遠の飼い主さんになってくれたなんて、なんと素晴らしい!これからも健康でハッピーに暮らしていけることでしょう。
まとめ
バックリーが捨てられた経緯はわかっていませんが、ひどいことをする人間が後を絶たないのは本当に悲しいことですね。頑張ったバックリー、保護してくれた男性、そして関わってくださったみなさんに感謝です。
保護当時のバックリーと感動の再会の様子はこちら。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:RSPCA SA
RSPCA South Australia
▼ 公式サイトはこちら
https://www.rspcasa.org.au/