危険なレベルの肥満の犬をレスキュー
保護
RSPCA (英国王立動物虐待防止協会) 南オーストラリアのレスキューチームは、1本の電話を受け、犬の保護に向かいました。電話の内容は「飼い主が亡くなったあと、同居人が犬の面倒を見ていたものの、大変苦労しているので助けが必要」ということのようです。
レスキューチームのクリスタさんは「初めてそのワンちゃんを見た時、信じられないくらい大きくて、歩けないんじゃないか...とすら思いました」と語っています。
わんちゃんの名前は「ソフィー」、スタッフォードシャー・ブルテリアのミックス犬で、体重は犬種平均の約4倍にあたる53kgでした。日本人女性で身長が156cmの場合の平均体重と同じくらいです。
クリスタさんはソファの上にいたソフィーを床に下ろすことはできたものの、それ以上動こうとしないソフィーを施設まで1人で運ぶのは無理と判断し応援を呼ぶことにしました。そして、駆けつけてくれた動物救急車のボランティアのピーターさんとともにソフィーを無事にRSPCAの施設に届けました。
治療開始
施設に着くとすぐに、徹底的な食事と運動の計画が立てられ、それを実行するために肥満の犬たちの世話をした経験のある人が必要でした。
そして、この役目を引き受けてくれたのは、犬の脂肪燃焼についての専門家でRSPCAインスペクターのスチュアートさん。彼はソフィーの里親さんとして自宅でお世話することになりました。
スチュアートさんは「太めのワンちゃんをたくさん見てきましたが、ソフィーは間違いなく今まで出会った中で一番大きいです」と笑います。そして「ソフィーのフィットネスに協力できるのはうれしいです。
彼女が、健康で幸せな生活を楽しんで走り回る姿を見るのが楽しみです」とも語っています。
そして約3ヶ月後、12kgの減量に成功!
以前は自分で乗り込めなかった車にも、ひょいっとジャンプして乗れるようになりました!
この満足そうなお顔をご覧ください♪
ソフィーよく頑張りましたね、えらい、えらい!
ミリオン・ポーズ・ウォーク (RSPCA Million Paws Walk)
動物虐待防止のための寄付を募るイベント“ミリオン・ポーズ・ウォーク (RSPCA Million Paws Walk)”が毎年開催されます。文字通りたくさんのわんちゃんたちが一緒にお散歩をするイベントです。そして今年、ソフィーはそのアンバサダーを務め、その紹介ページには、ソフィー目線でこう書かれています。
「RSPCAに保護された当初、私は体重が53kgと危険なほど太っていました。すべての動作が大変で、常に重い負担が健康を害していました。里親でありフィットネスコーチでもあるスチュアートさんの助けを借りて、私は今、回復への道を歩み、フィットネスと減量の目標を達成しようと頑張っています。
皆さんのサポートにより、私は5月にMillion Paws Walk packの一環として、1日30分のウォーキングを目標にしています。
全力疾走というわけにはいきませんが、すでに状態は大きく改善していますし、一歩一歩、今度は私が困っている犬たちを助けるために歩きます。
RSPCAは、オーストラリア国内で年間3万頭の犬を保護していますが、私はそのうちの1頭に過ぎません。私は5月中、毎日、すべての犬が愛情あふれるケア、治療、永遠のお家を得られるよう資金を集めながら歩きますので、みなさんのご支援をお願いします」
減量のためのトレーニングはまだ続きますが、適正な体重になって早く永遠のお家が見つかるといいですね。頑張れソフィー!
ソフィーが12kg減量し元気に走り回る様子はこちらから。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:RSPCA SA
RSPCA South Australia
▼ 公式サイトはこちら
https://www.rspcasa.org.au/