ストレスでおなかがギュルギュル…
通報・発見
家屋を放棄して引き払った家主は、飼っていたチワワを捨てて行きました。このようなケースをたくさん見受けます。この人たちにとって、犬は無価値なのでしょう。「量産品」で安く買ったのかもしれません。思い入れは全くありません。その後、犬がどうなろうが知ったこっちゃなし。
近所の人の通報でかけつけた保護団体Hope for Pawsが、家の裏の作業場にチワワを見つけました。突然の侵入者に驚いてチワワはチョコチョコと逃げ回ります。
物が散乱した敷地内をちょこまか動き回る小さな犬を追いかけるのはなかなか大変。外に出て行ってしまうかもしれません。これは初動がちょっと失敗ですね。先に逃げ道をふさいでおくべきでした。
本日の保護活動はお一人様。作業が大変ですが、折りたたみ式のプラスチックフェンスをはりめぐらし、なるべく小さいエリアに犬を追いこみます。幸い犬はそうと知らずに、囲ったエリアの方に向かって逃げました。チャンス到来です。
トラックの下に逃げ込んだ犬は時間がたっても警戒心を解きません。さらにフェンスを立てて、トラックの下から出た犬をそこに誘導することに成功!
うまい、うまい!(笑)
あせって吠え、鼻を鳴らしながら右往左往。怖いでしょうねえ。
出ちゃった。そして必死の抵抗
しばらくそれを繰り返していましたが、なんと、突然、脱糞!下痢ではなく、フンそのものは健康的ですが、ストレスでおなかがギュルギュル~と来てしまったのね。犬飼いさんたちはきっとフンのシーンも普通に受け入れてくれるでしょうけれど、「見たくない~」方は、動画の3分45秒~53秒はスッと飛ばしましょう!
ですけどフンをするには、恐ろしい「敵」の前で動きを止めなければなりませんから、犬にとってとても危険で怖いことだと思いますよ。切ないです。
おたおたする犬に上から網をかぶせてつかまえました。ものすごいストレスにさらされて、暴れ回ります。疲れ切るまで待つしかないですね。
ハッハッハッと荒い呼吸で、ついに、パタッ。素手を咬もうとするのかと思ったら…ペロッなめた~。
それでも布リードを拒み最後まで抵抗するので、このまま網で吊り上げて運びました。体は小さくても体力があり弱々しいよりよっぽどいいね!(笑)
網の中で、まるで宇宙遊泳のように動いています。ただし、動きは速い。
車の中で、やっと少し落ち着き、網から出した犬を素手でなでることができました。「キティ」と名づけます。
ケア
病院の診察台でも大人しいキティ。そこへ、もう1匹の「キティ」が紹介されました。2匹のキティちゃんです。
驚きの発見と、その後
検査の結果犬のキティは、避妊、予防接種、マイクロチップ埋め込みの3点セットがそろっていることがわかりました。これは驚きです。それでも、結局捨ててしまう飼い主の元に戻すことは考えられません。一時預かり施設がキティを受け入れてくれました。
そして数週間後。キティ、改名後のベイビーは大変身!ハッピーエンドの動画をご覧くださいね。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
Hope for Paws
▼▼ 公式サイトはこちら ▼▼
https://www.HopeForPaws.org
▼▼ Facebookページもあります ▼▼
https://www.facebook.com/HopeForPawsCalifornia