体だけでなく心も救いたい
通報・発見
犬の保護依頼で、ロスアンジェルスの保護団体Hope for Paws が緊急出動しました。
まずは犬が隠れている車のまわりをプラスチックフェンスで囲います。車の下をのぞくと、いました!緊張して様子をうかがっています。少しうなっているようです。
ワイヤリードをのばしていくと、犬は口を大きく開けて咬みつく素振り。歯をむき出してなかなかのつら構えです。
抵抗と保護
バネ仕掛けのおもちゃのように、ガッガッガッとワイヤリードに向かってきます。車にはねられケガをして、犬にしてみれば命がけの戦いです。
時々カメラの方をチラ見して、困惑した表情。だんだん暗くなってきました。
そうこうするうちに、掛かった!ワイヤリードが犬の首をとらえました。でもまだ暴れてがんばります。
暴れるたびに「バタバタバタ、バタバタバタ」という音をマイクが拾いました。
バタバタする犬の勢いを利用するように車の下から引っ張り出して、そのままケージに誘導。そして捕獲完了!まだ興奮している犬を「レニー」と名づけました。
瞳が光って何だか泣いているみたい。どこか痛みはあるよう…。
体の横に少し出血があるようですが、ベタベタにからまった体毛におおわれていて、よくわかりません。とりあえず病院に急行です。
ケア
救急動物病院に到着。鎮静剤を打って毛刈りすると、足に大ケガをしていることがわかりました。
すでに組織の壊死が始まっていて、詳しい検査結果によっては足を切断するかもしれないと警告されました。温存できるとよいのですが。
全身をしっかり洗って、手術にのぞみました。
そして手術後…。麻酔からさめて、まだちょっとぼんやりしているレニーです。これから、人を恐れるこの子の心のケアが必要になります。
ギプスをして輸液を入れて、エリザベスカラーをしてぼんやりして…それでもタオルを使って触ろうとすると、怒り出します。
でも、この段階では気力があることを喜びましょう!足も温存できたようですしね。
この子がこの後どこまで変化するのか、楽しみです!
それから
粘り強いコミュニケーションの成果は目に見えて現れました。一時預かり施設に移ったレニーは、仲間の犬たちと共に穏やかな表情で暮らしています。
歯をむき出したおっかない顔のレニーをたくさんお見せしましたが、本来はクリクリした瞳のかわいらしい子です!お、先日ご紹介した小さな黒犬「ジギー」もここに!
支援する人たちは、体と心のケガが治ったレニー、そして他の子たちにも里親さんがきっと見つかると信じています。
レニーの驚きの変貌を動画で確かめてください!
「黒犬ジギー」のお話はこちら
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
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