逃げ隠れ、あきらめ、のち信頼
通報・発見
ロスアンジェルスの保護団体Hope for Pawsに犬の保護依頼。もしかしたら、コンテナの下で出産したかもしれないので子犬もいるかも!ということです。
地面にはいつくばって懐中電灯ですき間をのぞくと、一番奥にいました!
ぼんやりとですが、白地に茶ぶちの犬が見えますか?瞳が緑に光っています。
接近・保護
接近してくる人に恐れをなして、犬は外にとび出しました。あ、こっち見た。でもやはり、コンテナの下に子犬がいるのではないでしょうか?
コンテナの方を気にして立ち尽くしていましたが、やがて画面左の方にさっと走り、別のコンテナの下に身をひそめました。
犬がかくれたコンテナの回りを、ぐるりとプラスチックフェンスで囲みました。
ちなみに、これは寄付されたものだそうですよ。寄付の中にも、お金の寄付や労働時間の寄付、そして使える物の寄付など色々ありますね。
片側から犬を長い棒で押し出すようにすると、犬は少しずつ反対側に移動。でもそちら側にも人が待機しているのを見て、犬は別の方向に逃げようとします。
この攻防がジリジリと繰り返されました。犬としては、恐怖心で一杯でしょうね…。
ついにワイヤリードが首にかかり、引きずり出される犬。
必死に抵抗する犬の頭から網をかぶせて、保護!というか、捕獲完了。ごめんねー!
もう疲れ切って抵抗できなくなりました。これはみなさん、「終わった…」とあきらめの極致に至った犬の表情ですよ。
もちろん大丈夫、ここから信頼してもらえるようになりますから!
キャリーケースに入ってもらうのにさらにひと苦労(人も犬もね、)しましたが、無事に入っていただきました。
さて、子犬は?入念に探したのですが、なかなか見当たりません。もしや、まだ妊娠中とか!?
ケア
病院でその真偽を確かめることにしました。その結果、妊娠してるー!なんと、まだ出産前だったのです。
この画像で医師によると3匹いるのだとか…わかりますか?
シャワーの最中に出産…なんてことにならないように、急いで体を洗いました。「パール」はもう抵抗することなく、安心できたようです。
こうして見ると、おなかが大きいですね。いつもは猫担当?の職員、ジョアンの自宅で出産に備えることになりました。
出産、そしてその後
夜中に始まったパールの出産。
1匹目は、ジョアンが気づいた時にはすでに生まれて元気に動き回っていました。2匹目は全身を包む膜が破れなかったのでジョアンの手で破いてあげ、そして3匹目も無事に生まれました。
犬の出産に立ちあう機会はほとんどないでしょうから、ぜひパールの出産のダイジェストを動画で見てみてくださいね。出血などはなく、安心して見られますよ。もし苦手でしたら、8分12秒~9分までは飛ばしてご覧ください。
そして残念ながら悲しいお知らせが…。
1匹の子犬は発育不全で生まれ、2日後に亡くなったそうです。おそらく、2番目の子だと思います。眠りについて、そのまま安らかに息を引き取ったそうです。名前は、「ルビー」でした。
パールと2匹の子犬「ダイヤモンド」「ガーネット」は、前を向いて元気に生きていく!
一時預かり施設で、もうすっかり目も開いてバタバタと楽しそうにする子犬たち。カメラの前で授乳シーンも見せてくれますよ。
「何だこれ」たれ目でカメラのレンズをジーッ、小さなシッポピョコピョコ、おもちゃハムハム。きっときっと、みんな無事に里親さんに巡り合うことでしょう!
先に旅立ったルビーの分まで、幸せにね。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
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