かつての愛犬はどのような状況の犬だったか
発見時
譲り受けた保護団体の方の話によると、うちの子はブリーダーさんによって山中に放棄された犬。恐らく100匹前後だったと思いますが、その中のワンちゃんたちの一匹だったようです。
予想でしかありませんが、山の中で過酷な生活をしていたのだと思います。うちに来た時は推定1歳くらいではないかと言われていましたが、もうすでに歯が悪く痩せ細っていました。そして、とても緊張していました。
愛犬を引き取るまでのストーリー
きっかけ
犬を飼おうと思ったのは、子供が犬を飼いたがったからです。そのため探すことになったのですが、最初からペットショップで買うということは考えることなく、里親募集をしているサイトなどを検索していろいろと情報を得ていきました。
調べていくうち、本当にたくさんのワンちゃんたちが様々な状況の中飼い主を探しているんだなと知っていきました。
でも、うちに来てもらえるのは1匹だけです。犬種、年齢、性別、健康状態、それまでの経緯、その子が今いる場所、引き渡し方法、などなどいろいろ考えることはあります。ですので慎重に考えました。
出会い
そして、うちの条件とも合いそうなチワワをみつけ連絡を取り、家の環境や家族構成他いろんな話し合いなど経た後、お試し期間に入ることになりました。
里親になるための審査のようなものもあって、直接家に来られてワンちゃんの受け渡しが行われました。そしてお試し期間も無事終え、うちの子になってもらうことに決まりました。
現在までの様子
うちに来て1週間くらいはケージから出てきませんでした。とても臆病で写真でもわかるかもしれませんが表情も硬かったです。
触られるのもちょっと怖がる感じだったので、しばらくは無理に触る事なく普段通りの生活をし、優しく声をかけたりちょっと手を差し出したりするなどを続けました。
そうしているうちに、ケージから少しずつ出てきてくれるようになり、震えながらも触られることにも慣れていってくれたと思います。
まだ怖々な感じですが、少し慣れてきたころ身を伸ばして頑張って近寄ってきてくれました。
慣れてきてからは笑顔も出るようになり、本当にそれまでがウソのように尻尾フリフリかまって攻撃で常に近くにいました。愛嬌たっぷりな可愛い子でした。
でも、こちらが忙しそうにしてたりすると、ちゃんと一人でいてくれたりして、とても聞き分けのいい子でもありました。今考えると、もう少しわがままをさせてあげても良かったのかなと反省しています。
遠くや近場やいろんな場所にお出かけしたり、いろんな仕草や失敗で笑わせてくれたり、楽しい時間を過ごしていきました。
痩せていた最初の頃と違い体型も丸くなっていき、そして顔って変わるんですね!時間が経つうちに別犬かとビックリするほど表情が違ってきました。嬉しいことですがすごく笑顔になっていきました。
とても可愛い顔に変化していきました。笑顔が満開です。
そのような経験を通じて、飼い主のみんなに伝えたい事
ペットと暮らしている方はすでにわかっていることかと思いますが、環境によって本当にワンちゃんも表情が変わります。うちの子は保護犬で臆病な子だったので、その差が分かりやすかったのかもしれません。
でもどんな子も嬉しさや愛情を体当たりでたっぷり表現しようとしてくれると思います。そして癒してくれます。いつも留守番を頑張ってくれています。なので会ってる間は、たっぷりの愛情を表現してあげてほしいなと思います。
うちの子は実は数年前に急死しました。心臓発作だと思います。いつどんなことが起きるかわかりません。ですので、今が当たり前のようになりすぎていないか確認してみるのもいいのかなと思います。
今でもうちの子がうちに来て幸せだったのか、それで良かったのか分かりません。うちに来なければ、もしかしてもっと長く生きられたのかなとか考えることもあります。でも写真の笑顔を見ると少しでも救うこともできたのかなと思うようにしようと思えました。
しばらく見ることのなかった、というかじっくり見れなかった写真を今回見て改めて気付いたことがあります。それはこちらを笑顔でじっと見てる写真が多いことです。何をしていてもいつも私をじっと見ていたなと思い出しました。愛犬はいつも飼い主を頼ってくれています。
まとめ
これは人によって違うのであまり言えることではないのですが、ペットを探している方で可能であれば、「保護されてる子たちの中から迎える」という選択肢もあるんだということを知ってもらえたらなと思います。私は保護犬を迎えて良かったと思っています。