ライセンスは実情を反映していないかも
複数の子犬工場で
ペットショップやネット上で売られる子犬たちは、子犬工場で生産され、ショップが仕入れたり子犬工場が直接顧客に販売したりしています。
子犬の売主は、生産元が国の定める基準をクリアした「健全な」子犬工場であることを強調します。でもそれは本当でしょうか?
動物愛護団体The Humane Society of the United Statesがライセンスを取得した複数の子犬工場を現場で調べました。
ペットショップ店員が見込み客にマニュアル通りに説明します。
店員:このように、当店は米国農務省やアメリカンケンネルクラブのガイドラインにのっとって適切な環境(ハッピー・ホーム)で生育した子犬を扱っております。
ハッピー・ホームねえ…これが?
ハッピー・ホーム…。
これらはみな、農務省のお墨付き(ライセンス)を得た子犬工場です。愛護団体が記録した内情は、ライセンスの取得条件に反するものばかりでした。ライセンスは名ばかりだったのです。
狭く不衛生なケージに隔離された犬が、1カ所をグルグルとまわり続ける「ケージ・クレイジー(オリの中の監禁による不安定な精神状態)」も見られました。
ブリーダーを見極める難しさ
ペットショップで売られる子犬たちの身元は本当のところわかりませんが、手軽に子犬を買ってよいのでしょうか?
もちろん、健全にショップがたくさんいることは分かってます。
でも、たまたま通りかかったペットショップで見かけて「かわいいから買っちゃった」でよいのでしょうか。その子が、その子のきょうだいが、その子の両親がどんな環境にあったのか知らなくてよいですか?
その欲望が、不幸な犬たちを生みだす可能性はあります。
どうしても特定の犬種でなければならないなら、自分の足でブリーダーを訪ね、自分の目で確かめる意気込みは大切かもしれません。
でも、犬を飼いたくなったら思い出して。犬たちは保護シェルターでもあなたを待っています。
動画を見ることは保護活動支援につながります。
※こちらの記事は動画の制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
動画制作者:Humane Society of the United States
掲載YouTubeチャンネル:The Humane Society of the United States