保護犬うなじろうとの出会い
私が現在一緒に暮らしている保護犬「うなじろう」と出会ったのは、ネットの里親サイトでした。
もともと沖縄で放浪していたところを保護されたようで、体中ノミと毛玉でいっぱいだったそうです。首輪はしていたので、以前は飼われていたのだと思います。
サイトに掲載された写真はトリミングをしてもらい、すっかりきれいになったうなじろうでした。その写真を見て「この子しかいない!」と運命的に決めたわけではありませんが、小さい子供がいる我が家にはたくさんの条件があり、ほぼその条件に当てはまっていたため里親希望の連絡をしました。
もちろん「かわいい!この子がいい!」と思ったことは確かです。
〇我が家の主な条件
・小型犬(10㎏以内)
・1歳から6歳くらいまで
・人、特に子供に比較的慣れている
・野犬ではない
迎えるまではとんとん拍子
里親希望を出してから、我が家に来るまでは1カ月ほどでした。
沖縄から大阪の保護団体さんのところにいたうなじろうは、私の住むところから遠く、会いに行くことができませんでした。
ふつうなら、2週間程度のトライアル期間があり、一緒に暮らせるかお互いを知ることができます。しかし今回は、その往復が負担になってしまうので、基本的にはメールと電話でやりとりをしていました。病気の有無や子供との関係など、不安なことはここですべて質問しておきました。
※多くの保護団体さんではエリア指定や、小さい子供不可の条件があります。私が犬に詳しかったことや、何かあったときにお願いできる人が近くにいたことが里親になれた理由の一つでした。
迎える当日は大波乱
保護犬うなじろうは遠方なため、飛行機で来ることになっていました。そして、一通りの犬用品を準備してそわそわしていた前日、急に保護団体さんから連絡が入りました。
「突然アレルギーのような症状が出たので、明日病院に行きます。」とのこと。結局、うなじろうを迎える日は一日延期になりました。
そして、引き取り当日。飛行機が一時間以上遅れて、ドキドキしながら長い待ち時間を過ごしました。すると飛行機が到着し、貨物口から係の人がクレートを持ってこちらにやってきました。
クレートのすき間から見える、不安そうなうなじろうの顔は今でも忘れられません。「長旅おつかれさま。絶対に幸せにするからね。」と強く思った瞬間です。
今では子供に踏まれながらも横にべったり
迎えてから約2年。今では無防備にへそ天しながら、ソファーの真ん中を陣取っています。
長い間人と接しなかったであろううなじろうは、すぐに家族に慣れるというわけにはいきませんでした。特に子供には警戒心が強く、うなったり、威嚇で噛もうとしたりしていました。
私がまずうなじろうに慣れ、子どもにおやつをあげてもらったり、コミュニケーションを増やしていくことで、徐々に慣れていきました。今では離れればいいのに、あえて子供の横で寝そべり、ちょっと踏まれて怒る毎日です。
まとめ
我が家の保護犬うなじろうとの出会いは、一般的な保護犬の迎え方とは少し違っていたと思います。できれば迎えたい保護犬に、実際に会って決めた方が安心です。特にお子さんがいらっしゃる方は危険もあるので、慎重に検討されることをおすすめします。
けれど、トライアル期間だけでは、その保護犬の苦手なものやトラウマなどはわからないものです。「どんな子でも絶対に幸せにする!」という強い気持ちと、根気強く寄り添ってあげる気持ちが、保護犬と心地よく暮らすポイントだと感じます。
時間をかけて見守ってあげれば、必ず心を開いてくれると信じています。