信頼する人がそばにいる心強さ
通報・発見
道ばたにケガをした犬がいるとの通報を受けて、ロスアンジェルスの保護団体Hope for Pawsが現場にかけつけました。
早速、車の下に寝そべっている犬を発見。2メートルほどの距離を取って食べ物を与えてみると、犬はよろけるように前進し、拾って食べました。
そして警戒しながらも、手から直接食べ物を受け取りました。よろけるのは後足をケガしているからです。
食べものを少しは受け取ったのですが、なかなか警戒心が解けません。油断をすると離れて行ってしまいそう…。
あぁ、やっぱりね。どんどん離れて行ってしまいます。
ケガであまり走れはしない犬を刺激しないように、後をついて歩いたのですが、追われるのをいやがった犬は、スピードを上げて去っていってしまいました。さあ、どうする。
少年と犬
歩道をどんどん小走りする犬を車でゆっくり追って行きました。すると、思わぬ展開を目にします。あんなに警戒していた犬が、尻尾を振って歩道に立っていた少年に飛びついたのです!
この少年の家族が、1週間ほど犬に食べ物を与えていて、この人たちだけにはなついていたのです。
そこで今回の保護は、この少年の手に託すことに。彼の家の庭に犬を誘い込んで、そこでつかまえてもらいます。少年に布リードを渡しました。さて、うまく行くでしょうか。
ほら、少年のそばではすでに普通の飼い犬のような態度。2人の子供にはさまれて、すっかりリラックスしています!あ、もう1人いた、3人です!3人目の子にも、犬はちゃんとあいさつに行きました。
ほら!何てことはない。犬がまた後足で立ち上がって少年に甘えたところで、少年はさっとリードをとりつけました。犬も全然いやがりません。この子たちがいる場では、保護団体メンバーに対しても警戒を解いてくれたのです。
「本当にありがとう!助かりました!」とお礼を言って犬の保護完了です。子供たちは犬を「レズリー」と呼んでいたというので、そのままレズリーになりました。
レズリーは何と、ケージにも自分からすんなり入って布団の上に伏せたのです。何か心のわだかまりがすっかり溶けてなくなったような感じです。
こんなに気心がしれた家族の元で暮らせたら素敵ですが、彼らには飼えない事情がある様子。それは仕方ないことです。これから素敵な家族を見つけようね、レズリー。
ケア
親切な家族から離れて病院に到着後も、レズリーはそこそこ落ち着いています。シャワーもがんばって耐えています。信頼してくれた証拠ですね。こらえている気持ちが壁にかけた前足に表れています。
レズリーは左後足に古い骨折を抱えていることがわかりました。複数回の手術をほどこして、後足の状態は格段によくなったようです。
手術後のレズリー。ケージを開けて様子を見ると、尻尾をパタパタ振ってくれました。人懐こい性格がどんどん出てきてます!
それから
その手術から1年後、レズリーはついに家族を見つけました!すっかり元気になったレズリー、なんと港で飼い主さんのこぐカヌーに乗って登場します。
落ち着いて飼い主さんに寄り添ってカヌーの真ん中に座っています。砂浜を歩く姿はスムーズ!後足もすっかり回復してよかったね。
人の善意のリレーで幸せをつかんだレズリーの動画をご覧ください。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
Hope for Paws
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