たくさんの子犬たちが捨てられる現実
通報・発見
ギリシャ・クレタ島の保護施設運営者のタキスさんは、ある日の保護活動の帰り道に電話で子犬の捜索依頼を受けました。植物の栽培施設で、子犬の声がするものの姿が見えないということです。
さっそく現場で子犬を探すと、大きなプラスチックの樽(たる)の中に子犬が見つかりました。誰かが故意に投げ入れたようです。他者の痛みをまったく感じない輩(やから)がいるものです。
樽は大人の上半身がすっぽり入る大きさです。濡れて弱っている子犬を抱き上げました。
こわがって口を大きく開け、普通ならキャンキャン!と鳴き叫ぶでしょう。この子はもう声が出ないようです。この日は1日じゅう雨。
いったいいつ投げ入れられて、何時間、冷え切った体で助けを求めていたのでしょう。衰弱死する前に発見できました。
ここへ来る前に保護した子犬と一緒に、タキス・シェルターに向かいます。
キャンキャン!と子犬が叫びます。初めてこの子が鳴いたのでしょうか、もう1匹の子の声でしょうか。ちょうど同じぐらいの大きさの2匹です。子犬たち、何を思う。
ケア
シェルターで2匹一緒に世話をしますが、両方とも人をおそれている様子。どんな仕打ちを受けてきたのでしょう。
偶然に2匹一緒に保護されてよかった。きっと仲良くなるでしょう。
タキスさん:彼らは人をおそれていますが、少しずつ信頼してくれるでしょう。
元気な姿
樽から救出した子は「アルファ」、黒白ちゃんは「ゼータ」と名づけられました。子犬仲間の中に入って2匹ともすぐに元気になり、人にもなついてくれました!
子犬たちがうじゃうじゃ寄ってくる!みんな捨てられたり虐待されたりした子犬です。彼らは一緒になって部屋の中で暴れまわって色々破壊し、反省なんて全然せずに「抱っこして!抱っこー!!」と寄ってくるのです。
こういうところ、ちょっと甘やかしすぎなんですよね、タキスさん。笑
12匹の子犬たち、里親さん募集のリスト入りです。
動画を見ることは保護支援にもつながります!
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Takis Shelter