空き家に執着していた犬
通報・発見
飼い主の死亡後、1年近く空き家となった家の敷地内にとどまっている犬の保護依頼を受け、ロスアンジェルスの保護団体HOPE FOR PAWSが出動しました。連絡をくれた人が、これまで食べ物を与えていたのかもしれません。
家はすでに人手に渡り、引き渡しの前に犬を敷地から「退去」させなければならないという、切実な状況がありました。
犬は盛んに吠えて番犬の役割を果たしているようですが、もう君の元の飼い主はいないんだよ、ここは空き家なんだよ…。
食べ物を投げ与えても吠え続けます。番をするというより、怖がっているのでしょう。
保護
犬を無駄に怖がらせないように、ケージトラップを使うことにしました。
車で待つこと40分、ついにケージのフタが落ちる音がして急いで確認に行くと、犬はケージの中で興奮して動き回っていました。
ケージをタオルで覆って車に運び入れました。この時点であきらめたのか、恐怖で固まっているのか、静かです。
新しく「マジック」という名前をあげました。元の飼い主さんは何と呼んでいたのかわかりませんが、今日からはマジックとして新しい暮らしが始まります!
ケア
病院に到着してケージを開けると、緊張はしているものの布リードを受け入れてくれました。この子の中で、変化が始まっているのかもしれません。
まだへっぴり腰のマジック。それでも少しずつ「安心していいんだ」と感じてくれるでしょう。
体を洗われるのは、マジックにとってかなりハードルが高いはず。
これは泡だらけのマジックのお尻。シッポは完全に足の間に巻かれ、壁の方を向いてじっと耐えています。
それから
恐ろしかったシャンプーが終わり、タオルで体をふいてもらう頃には、マジックの表情がやわらかくなってきました。
その後、あんなにおびえて吠えていたマジックに比較的すんなりと里親さんが見つかったのです! そしてマジックは、驚くほどのびのびと遊んでいます!ボール遊びが好きだったのねえ。
振り返ってみれば、マジックは吠えてはいたけれど攻撃的に威嚇したり、牙をむくといった行動はいっさいありませんでした。
ただ怖くて「来ないで!」と訴えていたのですね。その恐怖心が収まって人を再び信頼できれば、この子はとても良い家庭犬だったのです。
大切な教訓は「飼い主である自分に万一のことがあった場合に、愛犬が路頭に迷わないよう事前に計画しておくこと」
考えてみて。あなたが突然姿を消して、取り残された愛犬はどうなってしまうでしょう?今からでも愛犬の暮らしをお任せできる人を探し、環境を整える準備をしておきましょう。1人暮らしはもちろん、たとえパートナーと2人共同で飼っていたとしてもです。
後回しにせず「今」すること。それも愛犬への愛情と責任ですね。
無計画に後に残されてしまったけれど、新しい家庭に迎え入れられた幸運なマジックを動画でご覧ください。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
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