内臓にとどまる人の非情のあかし
通報・発見
3ヵ月間、路上暮らしを続ける犬の「ペリー」をつかまえ損ねてきた人からのSOSをキャッチして、保護団体HOPE FOR PAWS が保護に乗り出しました。
3ヵ月の間にペリーは車にはねられ、BB弾やペイント弾で撃たれるという経験から、人を極度に恐れるようになっていました。
当然ですね。
接近・保護
6時間追いかけましたが、ペリーに近づくことさえできません。
ペリーは毎晩、近所の家のポーチに現れるとのことなので、ペリーが来たらこの大きなポーチの開口部をフェンスで閉じてつかまえる作戦に変更しました。
夜、赤外線カメラで撮影します。
後ろに見える飼い犬のガニマタちゃんと飼い主の親子は、散歩中に通りかかっただけみたい。
ペリーの気をひくために協力してもらいました。ガニマタちゃん、ありがとう!
緊張しながらも、ペリーはその場にとどまってくれています。
そして、頭隠して尻隠さず状態のペリーにワイヤリードをかけることができました。
これはまさしく、犬の「イナイイナイ作戦」。
「この人はイナイ、僕もイナイ、何も問題はナイ…」笑
そんなペリーを、少しずつ素手でなでます。
あ、咬むのかな!?という瞬間もありましたが、声をかけながら少しずつ距離を縮め、ついにワッシワッシと撫でれるまでになりました。
耳の周りをホリホリされると気持ちいい…と気づいてしまったようです。
上の画像が「デレ顔」なら、こちらは「ツン顔」。
手をおなかの下にもぐらせて持ち上げたいのですが、それはまだ拒んでうなるのです。ここで無理やり持ち上げたら、カプッときそう。
その緊張感は人の方にも伝わっているので、無理しないで、ペリーがリラックスするまでもう少し時間をかけます。
人の方は、「僕に警告してるんですよ」と説明しながら笑っています。
ほどなくして、持ち上げて運びました♡
病院で
病院に到着し、ペリーは人の指から水を舐めとるほどなついてくれました。
レントゲン写真で、撃ち込まれて内臓にとどまっているBB弾を確認。
心臓から5㎝の距離でした。
弾の摘出手術前に、きれいに毛を刈りました。
そこへ、同じく保護犬の「ミカ」が喜び全開でペリーを迎えます。
手前のフワフワな子がミカ。最初から一瞬のためらいもなく、会った途端に猛烈に「遊ぼー!」アピール!最初からペリーの頭を前足でピタン!とはたきました。
この無邪気さと勢いから、ミカはたぶん、まだ子犬なんでしょうね。ミカの勢いにつられるように、ペリーもどんどん弾けだします。
いい場面ですよ~。
それから
ミカと一緒に一時預かり施設に引き取られたペリーは、人への信頼回復訓練を受けて、里親さんとの生活に備えました。
人の非情を体と心に刻まれたペリーには、今度はこれから出会う里親さんの深い愛情を心に刻んでほしいですね。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
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