的確な判断となめらかな動きに注目
通報・発見
飼い主に捨てられた犬の保護依頼で、保護団体HOPE FOR PAWSが現場に到着しました。連絡してくれた男性が、犬の行動パターンなどを説明してくれます。
製材所の広い敷地を歩いて犬を探しました。しばらくすると、いた、いた。
犬を警戒させないように、捕獲用の道具は地面に置きました。犬はためらいながらも、女性2人の方へ近づいてきます。
タイミングをはかって保護
気温38℃にもなる酷暑の中です。2人は日陰に入りました。犬は地面に置かれたネットをフンフン嗅いで確かめています。
動画には編集でバルーンが挿入され、以前に似たようなケースでこのネットが活躍した様子を示していますが、今のこの状態ではネットは使えませんね。笑
まずは素手で食べ物を与えて、焦らずに信頼獲得を目指します。
ここまで近づいて食べ物をあげて、いい感じ。
でも向かって左の女性が布リードを手にじりじりと近づくと、その「圧」を感じ取った犬は、右側の女性の後ろ側に逃れるように身を隠してしまいます。
あ、このまま逃げられてしまうかな、と思った次の瞬間…
右側の女性、流れるようななめらかな動きで、まずは片手で、そして両手で犬抱き上げていました!
まだ接近の段階で、この犬は咬みつかない、と一瞬で判断したんですね。さすがです。むやみに真似したら危険です。
布リードもかけて、犬はすっかり安心しています。名前は「シャニア」にしました。砂漠に住むフェネックギツネのような大きな耳の子です。
ところで、今気づきましたが、最初は2人ともコロナ対策のマスクをしていました。
犬が接近してきたところで、2人とも口元からマスクをはずしています。どうやら、見慣れないマスクに不信感を持つ犬がいるらしいのです。
ま、この人たちはPCR検査を受けて保護活動を継続しているのでしょうね。路上に犬たちがあふれている以上、活動を停止するわけにはいきませんから。
シャニアの元の飼い主が捨てていったとみられる犬グッズが、ゴミ箱にたくさんみつかりました。中には小動物用のバギーや、犬の歯磨きペーストなんかもあったのです。
一時はシャニアの歯の健康を考えた飼い主、いったい何があったのやら…。無責任。
シャニアは車中でもすっかりリラックスできました。
ケア
あ、これかわいい。おとなしくシャワーを浴びるシャニアです。この後のタオルにスリスリがまた、かわいい!
最後に
この動画がアップされたのが、2020年8月。今頃はもう、小さなシャニアが素敵な里親さんの家庭に居場所を見つけているといいなと思います。
動画をどうぞ。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
Hope for Paws
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