ひとけの少ない町の一角で忍耐の保護活動
通報・発見
米国カリフォルニア州にも「ゴーストタウン」があるようです。倉庫街で人影がまばらなのかもしれません。
犬の保護依頼を受けた保護団体HOPE FOR PAWSがそんなひとけのない町にやってきました。青い目の犬だとの情報です。
それらしい犬を目視。ハスキー系の雑種かな?道路を早足で渡ろうとした犬は、走行中の白い車と接触しそうになります。危ない危ない。
自分に注目している人がいるのに気付いた犬は、道路の反対側から警戒してこちらの様子をうかがいます。
犬の後ろには廃線路がそのまま放置されていると思ったのですが….。
なんと、現役の線路でした!道路を横断し、警笛を鳴らして落書きだらけの列車が重々しく走ります。
列車に追われるように犬は姿を消してしまいました。線路沿いの足跡を追うなどして犬を再び発見しますが、とても警戒心が強い犬に近づくことさえできません。
設置したケージトラップも置き去りで役に立ちません。
数時間が経過、夜になってしまいました。意を決して塀に囲まれた線路をたどって行くと、線路横の茂みに犬の隠れ場所を発見しました。
この奥は行き止まりのようです。
犬が茂みから飛び出します。ここは絶対犬を逃がせません。フクロウの鳴き声やオオカミの遠吠えは動画演出の効果音ですね。笑
車からサッカーのゴールネットを持ってきて、塀と塀の間に張り巡らして行く手をふさぎます。その上でリーダーがワイヤリードを手に、犬に近づいていきました。
犬は盛んに吠えて威嚇しています。金属フェンスのそばにいるようです。
タタッと足音がして犬が飛び出しました!サッカーゴールネットに向かって走っていきます!
「犬が行くよ!スピード出てるよ!」ネットの所で待ち構えている仲間のロレータさんに大声で知らせます。
ふう、犬はネットの前でUターンして茂みに戻ってしまったよう。リーダーはゼーハー、息があがっています。
犬は元の場所に戻り、吠えて頑張ります。説得できるかな?リーダーは姿勢を低くして犬への圧迫感を減らします。犬はうなりながら後ずさり。ここが勝負どころ。
犬としては「追いつめられた」という心情でしょう。「窮鼠(きゅうそ)猫を噛む」一転して攻撃してくる可能性があります。
絶対に弱腰になってはいけません。強い存在感とやさしさをかもし出しつつワイヤリードの輪を首にひっかけようとするも、犬は首をすくめてよけるし…。
ひっかけた!よっしゃぁー!犬は吠えるのをやめました。犬の心理状態が明らかに変わっています。追いついたロレータさんが伸ばした2本目の輪も、犬はしぶしぶ受け入れました。
手の甲を差し出してにおいを嗅がせ、最初のあいさつです。そのまま頭をなでることもでき、犬を「プリンス」と名付けました。
あれだけ走り回っていた犬ですが、リードで歩くのは拒みます。ケージを運んできて犬を入れました。
この一連の流れは動画の7分30秒のあたりから見られますよ。
ケア
病院につきました。プリンスはすっかり落ち着いていて、驚きです。シャンプーも頑張って耐えました。歯ブラシで顔をゴシゴシは、結構気持ちいいのかな?
シャワーの後は大股開きでロレータさんにべったり。
それから
急激に人に慣れてくれたプリンスですが、そのまますぐに一般家庭に送り込むには不安あり。いったんトレーニング施設で訓練を頼みました。
施設で過ごしたプリンスには、素敵な里親さんとの出会いがありました。最後は、里親さんと広いドッグランを走りはしゃぐプリンスの姿を堪能できますよ。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
Hope for Paws
▼▼ 公式サイトはこちら ▼▼
https://www.HopeForPaws.org
▼▼ Facebookページもあります ▼▼
https://www.facebook.com/HopeForPawsCalifornia