控えめな性格の犬は、人を信じて身を預けた
通報・発見
車両の下に住みついた2匹の犬の保護依頼を受けて、ロスアンジェルスの保護団体HOPE FOR PAWSが現場に急ぎました。
現場には、連絡してくれた人が待っていてくれました。その人によると、この10分、15分の間に、2匹のうちの1匹をどなたかが連れて行ってしまったとのこと。飼い犬としてきちんと世話をするつもりであることを祈ります。
残った1匹を保護することになりました。猛ダッシュで逃げることはないのですが、近づいてくる人に不信を抱いて逃げ腰です。車両の下にもぐり込んでしまいました。
腹ばいになって犬をのぞくと、近くで飼い犬が「不審者!不審者!」と吠えています。笑
交通事故の危険
隠れた犬は、のぞかれるのを嫌がって、車両の反対側に出て行きました。でも距離を取っていて、つかまえられません。
犬が道路を渡って道の反対側に歩いていくと、大きな車が制限速度を超えたスピードで走ってきて!犬を見てクラクションを一発鳴らし、急停車!幸い、犬は無事です。
保護団体の2人は大きい声で注意します。「ちゃんと前を見て運転しなさいよ!(Look where you are going!)」
コロナ禍で交通量が減っているため、住宅街でも高速でとばすドライバーがいるようです。路上生活の犬は事故の危険と隣り合わせなのですね。
犬は歩道をおりてまた道路を渡り、徐々に早足になってきました。緊張が高まります。うろついて、また元の車両の所に戻ってきました。
車両の下に伏せている犬には、先ほどより接近できました。何となく、「行けるんじゃない?」という感じがします。
そろり、そろり、ワイヤリードの輪を近づけると、不思議なことに犬は逃げずに受け入れました。
なぜかは、わかりませんねえ。何かしら、彼女に「大丈夫だ」と伝わったのでしょうか。
近くの家の住人は、犬のために食べ物を手に持って出て来てくれました。親切~ありがとう~。
でもまずは、道路から離れたい。引っ張ると、犬は少し抵抗しつつカニ歩きのようにして出て来てくれて、すぐに素手でなでることができました。
この子を「ヘイリー」と名付けます。汚れてもしゃもしゃですね。
このまま抱き上げて、車に乗せることができました。
向いの家の家族が保護活動を見物していて、子どもが声を上げます。「HOPE FOR PAWSの人?動画見てるよ~!」こうして動物愛護の意識と活動の輪が広がるのは嬉しいことですね。
ケア
ヘイリーの歯はボロボロだったことがわかりました。
伸びきってベタベタの体毛をバリカンで一気にツルッと。体毛の山ができました。
シャンプーもおとなしーくしています。されるがまま。
その後、避妊手術を終えたヘイリーは、大きすぎるエリザベスカラーをつけながらも、初めて尻尾を振ってくれたそう!
病院の人気者、三毛猫さんにもごあいさつ。
それから
おとなしく、ちょっとシャイだけど、信用した人にはとってもなついちゃう。それがヘイリーの性格です。
そんなヘイリー、間もなく里親さんに引き取られました。
やっぱり基本おとなしいヘイリーですが、控えめでキュート。里親さん家族は、すっかりイチコロです。
色んな表情を見せてくれますが、最後に里親さんの腕に抱かれているシーン、ナニコレ、このかわいさ、反則級!
動画をどうぞ。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
Hope for Paws
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