すごい形相から、すごい首の角度へ大変身
通報・発見
車にはねられた犬を見たとの緊急保護依頼で、ロスアンジェルスの保護団体HOPR FOR PAWSが現場に到着しました。犬は駐車場で車の下にうずくまっています。
保護団体のリーダーは、ひと目で犬が足に骨折を負っていると気づきました。この状態なら相当な痛みがあるはずですが、犬は悲鳴も上げずに黙って警戒し、近づいたリーダーに牙をむき、吠えます。痛みをこらえて必死なんでしょう。骨折は後足ですね。
リーダーはしっかりと、でもやさしく、「ノー、ノー!」と声で犬を制し、そして「おいで、おいで。」と誘います。でも、犬はずっとこの顔を維持。顔の筋肉がプルプルしないかしらん。
接近
輪になったワイヤリードを近づけていくと、リードに咬みつこうとします。
この後、足をひきずって向かって奥の方、車の後方へ逃げて行きました。痛々しいですよ。この状態で走って逃げ出すと、骨折部分がぐちゃぐちゃになってしまいます。
リーダーは車の周りをプラスチックフェンスですっぼり囲みました。今日の保護活動は1人なので、ちょっと大変。他の人たちはきっと、他の動物たちの保護に出払っているんでしょうねえ。
犬、そろそろどうよ、わかってよ。君を助けてあげたいんだよ。
車の下をずりずりとはって逃げ回っていましたが、ついにこの角に身を寄せました。表情が変わりましたよね?恐怖から困惑に変化した感じです。
「あたしをどうするつもり?」
手前からゆっくりと布リードを垂らして見せ、「これ(ワイヤリード)とこれ(布リード)、どっちにする?」と犬に選択を委ねる戦法!交渉相手にこたえを選ばせるという手法、ビジネスや子育てにも応用されてますね?笑
ここで字幕が流れます。「僕、2つの手でカメラ、ワイヤリード、布リードをあやつってるんだけど、すごくない!?」ええ、すごいですよ!笑
犬は目を閉じて固まっています。恐怖心にうち勝とうと、耐えているみたい。
布リード、首にかかりました。その流れて、リーダーは素手で犬の頭をチョイチョイとなでます。犬は目を閉じて固まったまま。最初のあのたけだけしい顔と見比べてみてください。何という変化!
犬は引っ張られるのをいやがって隠れましたが、「ほら、僕のひざにおいで」。食べ物もあげて、「アルヤ」はふっくらと花が開くように、完全に心を開いてくれました!
車に乗せるとこの通り。首、柔らかい、イナバウアー!ほんの1時間前は牙をむいてたのに…!
ケア
病院では、予想通り、大腿骨の骨折が判明しました。
手術前に体を洗います。すっかり心を許したアルヤは、もう何をされても受け入れ態勢です。
それから
手術は大成功。折れた骨をきれいにつないでもらいました。
アルヤは一時預かり施設の仲間たちと元気に遊んで、里親さんと巡り合う日を待っています。人を信じてくれたアルヤに幸あれ!
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
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