たぐいまれな逃げ上手
通報・発見
国際空港の横手に住みついた犬の保護依頼メールを受信したロスアンジェルスの保護団体HOPE FOR PAWS が早速駆け付けました。
車の交通量の多い道路脇をさっと走る小型犬の姿を発見。食べ物でおびき寄せようとしますが、犬はナーバスで近づきません。鉄の柵の向こうにいるのが見えますか?
失敗につぐ失敗
場面が変わると、すでに夜!設置したケージトラップも無視されたよう。夜の歩道を速足に去って行く後ろ姿を見送りました。困った…。
翌日の夜、再度チャレンジです。この日はターゲットの犬に似た小型の保護犬「セフォラ」に参加してもらいました。仲間と認識して近づいてくれることを期待します。
セフォラは機嫌よく歩いていますが、結果は、残念!セフォラの姿をちらっと見ただけで、ターゲットの犬は逃げて行ってしまいました。人も犬もだめか…。
ちなみに、右上の四角い「ワイプ」の中は、わんちゃんホンポでもご紹介した、セフォラの保護の様子です。ああ、あの子か!とピンときたアナタは、HOPE FOR PAWS ファンかも?
その後も実に6回も、この犬の保護活動を行い、ことごとく失敗したそうですよ。
でも7回目の活動時、犬がよく寝ている場所を知っている人がそこまで案内してくれました。行ってみると、ちょうど定期的に犬に食べ物をあげている人もその場に居合わせました。
協力して犬を囲い込み、今度こそ!草むらの中に、ターゲットの犬を見つけたようです。赤い丸囲みしか見えませんが…。
接近・保護
「抜け穴の所に行って!毛布を広げといて!」リーダーが指示を飛ばしながら、犬に接近します。はい、隠し絵。ターゲットの犬は、どこにいるでしょう、か?
ついに!ターゲットの全貌が明らかに!背中を丸めて、本当に恐怖で固まっているようです。
ワイヤリードを伸ばして、首にひっかけます。犬は頭を下げて抵抗。うまくかかるかな? この子のうらめし気な表情が、たまらない…。
うまくリードがはまり、犬をゆっくりと引きずり出します。抵抗して砂ぼこりが上がりますが、やっと出た~。何このぬいぐるみ感。
この後、もう一度、頭ブンブン、前足ブンブン振り回して抵抗しますよ。よほど怖い経験をしてきたのでしょうか。
少し落ち着いて、素手で触れることができました。
「ベランカ」と名前をつけて、布リードも首にかけ、本格的に手でなでます。ベランカはやっと、大丈夫かな?と感じ始めたよう。
保護団体メンバーの2人からも笑い声が上がりますすっかり安心したベランカを抱いて、撤収~。
車ではひざの上に座って水を飲み、そして手をなめてくれます。ずっと逃げ隠れていた犬とは思えませんね。
保護団体のリーダーも思わず「サンキュー」と声に出ますよ。この子の信頼は、尊い。
ケア
シャンプーして。
それから
ベランカは一時預かり施設に預けられました。優しい人と楽しい犬仲間に囲まれて、最高にハッピーなベランカです。
この動画掲載時点で里親さん募集中ですが、この子は早めに里親さんと出会ったのではないかという気がします。勘ですけれどね。
ベランカもセフォラも、他の全ての犬たちも、どうか幸せに。
助っ人として保護活動に参加も不発だったセフォラの保護の様子はこちら
名札もマイクロチップもない迷い犬が、飼い主家族と奇跡の再会!
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
Hope for Paws
▼▼ 公式サイトはこちら ▼▼
https://www.HopeForPaws.org
▼▼ Facebookページもあります ▼▼
https://www.facebook.com/HopeForPawsCalifornia