逃げ腰だった母犬は人を受け入れて静かに待った
通報・発見
犬が庭に迷い込んできてたった今出産したとの連絡を受けて、保護団体HOPE FOR PAWS が夜の保護活動に出動しました。
下の静止画では、木のマタの向こう側に、母犬の瞳、そして木の根本のあたりに、灰色と白の子犬が見えます。
保護
簡易フェンスを張りめぐらせて、出入り口をふさぎました。
母犬は様子を確かめに出てきたようです。暗闇に目が光っていますね。
がっしりした体格のピットブルは、犬に不慣れな人には脅威に映るのかもしれません。しかしここまで威嚇行動を見せないこの母犬はたぶん、温和な性格のような気がします。
犬は人を恐れて小走りします。乳房が重く垂れていますね。
犬は家の周りをちょろちょろと一生懸命逃げ回ります。近所の人たちが出て来て、犬が簡易フェンスをくぐり抜けないように周りに立ってくれました。
こんなにたくさんのご近所さん、ご協力ありがとう!
犬はフェンスの前であきらめたように大人しくなり、ワイヤリードをかけることができました。
そしてやさしく頭をなでる手の感触にほっとしたようです。
お母さんを保護できたところで、今度は子犬たちです。
全部で5匹でしたが、悲しいことに、5匹目の子は、保護団体が到着する前に息を引き取っていました。安らかに…。いたわるように、小さな体から土を払いました。
4匹は無事に回収完了です。母犬は協力する近所の人々に見守られて、静かに待っていました。
ケア
病院に到着。母犬を「レクサス」と名付けました。
これまでに保護動画で多くの子犬のお風呂場面を見ましたが、こんなに幼い子犬は珍しいかもしれません。
ンン~と言いながら、気持ちよさそうです。
異物
続いてレクサスも洗い、きれいになりましたが、何かを訴えるような仕草です。体に不調があるのでしょうか?
レントゲン撮影すると、胃の中にビンの口金(フタ)が見つかりました!何かの拍子に飲み込んでしまったのでしょうか。
催吐剤(さいとざい)、つまり吐き気をもよおさせる薬を使って、胃から吐き戻させることにしました。
これがうまく行って、レクサスは口金をうまく吐き出しました!よかったよかった。
決して汚い場面ではありませんが、お食事中の方、苦手な方、動画の3分53秒から4分08秒までは要注意!
レクサス、その後はすっかり気分もよくなり、授乳しながらウトウト…。お疲れさまでした。
それから
保護した翌日には、レクサスと子犬たちは一時預かり施設に引き取られました。
そして3週間後の様子は…目がぱっちり開いた子犬たちが、わらわらわら~。レクサスも元気そうです。
最初に少し逃げ回っただけで、あとは人を信頼しとっても大人しく保護されてくれたレクサスと、その子犬たちに幸あれ。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
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