逃げる、でもつかまえて欲しい…
通報・発見
緊急保護依頼を受けた保護団体HOPE FOR PAWS。保護現場では、通報してくれた人たちが、保護活動の手伝いをしてくれました。
住宅の駐車スペースに隠れている犬をプラスチックフェンスで囲い込みます。
そして舗装した地面にはいつくばって車の下をのぞくと、いた、いた。
接近・保護
近づくと、「プルルルル」と軽くうなったよう。「ノー、ノー!」と、やさしく、でも決然と、諭します。
1月か2月の保護だったようで、「うう、寒いねえ。」と、犬に話しかけます。
そして危ないものではないと、怖がらなくていいとわかってもらうため、ワイヤリードで首回りを触ります。
犬は黙ったまま、リードをよけたり、「接近者」をじっと見つめたりしています。そしてやっぱり、「プルルルル」とうなっています。
一気に勝負に出て、ワイヤリードを首にかけようとしたのですが、失敗!犬は立ち上がって、車の横に出てきて、右へ左へと動き回ります。
犬に近づいて、動ける範囲を狭める作戦にしました。すると、反対側から出てきました。
協力する女性が、フェンスをしっかり持って、犬が逃げないようにがんばります。
それにしても、真っ白な子ですね。
不安から逃げてはいますが、保護団体リーダーは、この子の姿勢から、保護されるのを望んでいると看破しました。ほっほう、犬のボディ・ランゲージで、そこまで読み取れるのですねえ。
そこで、楽しい雰囲気を演出するように、地面に伏せて、「おいで!ほら!いい子だねえ!こっちおいで!」と、それまでより元気よく声をかけ始めます。
すると犬は、ワン!ワン!と、応答するように吠えてきました。
そう言われれば、本気の威嚇ではなく、「何かちょっと、こわいんですけど!大丈夫なの!?」と訴えているようにも聞こえますよ。
相変わらず、「ウウウウウ」とうなってしまいますが、確実に距離が縮まっていきます。
そして、ほら…。
布リードを受け入れてくれました。この顔、努力してガマンしているのがわかりますね。
彼らが「ラッキー・リーシュ」と呼んでいるこのリードは保護団体のウェブサイトで購入できるんですって。売上は、保護団体の運営費になります。
送料購入者負担で日本にも送ってくれるでしょうか?どなたか、もし日本で購入した方がいらしたら、教えてください!
車のドアを開けると、犬はみずからすすんで、助手席に飛び乗りました。これ絶対、車に乗り慣れていますね。
さっきまでの不安げな様子はどこへやら、すっかりリラックスした様子に、笑い声があがります。
マイクロチップは埋まっていませんでした。誰が、どこでこの子を飼っていたのでしょう。そしてなぜ、路上暮らしになってしまったのでしょう。
隠れていたこの場所を、最後に車窓から確認する犬、向こうの窓辺には、黒白の猫が。味わい深いシーンです。
保護団体がこの子の写真をインスタグラムにあげると、名前は「パドルズ」を推す声が多数、届いたそう。この子は今日から、パドルズです!
ケア
到着した病院で、ゴシゴシゴシ。全てを任せきっているような、パドルズです。
そしてフワッフワ。
それから
!!なんと!!
パドルズの飼い主が、見つかりました!ネットで情報を拡散したのが功を奏したのでしょう。
飼い主さんたちが待っている部屋のドアを開けた途端、尻尾ブンブンブンが止まらない!
自分で網戸を破ってとび出して、帰れなくなってしまったようです。よかった、本当によかった。
そして教訓は
- ネームタグをつけた首輪を常につける
- マイクロチップもつけましょう
この飼い主さんたちは、さっそくこの2つを実行したそうですよ。
そしてパドルズの「本名」は、チャ…動画で確認してください!
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
Hope for Paws
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