はさまれて右往左往
通報・発見
ロスアンジェルスの川の岸を犬の保護に来てみると、その犬を保護しようと2、3人で追いかけているのが見えました。犬が緊張し、全力疾走で逃げて行かれると困ります。「走って追いかけないで~!」と叫びつつ、河原に降りてきました。
幸い犬はカメラの方に逃げて来ています。どうやら少しケガをしているようで、ぎこちない走り方です。
「こっちおいで。こっちおいで。」と呼びかけると、犬はUターンしてしまいました。
今回の保護活動に参加してくれた2人のボランティアは、向こう側で犬がさらに遠くへ逃げないように見張ってくれています。
はさまれた犬は草むらにとび込んで逃げきろうとしましたが、水際まできて、追い込まれました。草むらをのぞき込むと、犬は隠れるためか、疲れたのか、どこか痛むのか、背の高い植物に囲まれて丸くなっていました!
真上からワイヤリードの輪を下ろして、首にひっかけることができました。
驚きの展開
逃げようとともがく犬をなだめるように声をかけ続けます。
その時、追いかけてきた人が驚きの情報を口にしました。
「ありがとう!その犬の飼い主が探しているんですよ!」
「ソイヤー」という名前までわかりました。少しして、飼い主の女性がやってきたようです。
「ソイヤーなの?ソイヤー!」と若い女性の声が聞こえてくると、犬はじっとそちらに集中しました。
でも、まだ興奮していて、それに脱水症状が見られます。女性が水を持ってきて犬のそばにしゃがむと、犬はようやく彼女を認識したよう。3日間、探していたそうです。
ソイヤーは「ヒン、ヒン、ヒーン、ヒーン」と鼻を鳴らします。これはもう、身元確認などしなくても、2人の関係ははっきりしましたね。ソイヤーは水を飲むのも忘れて、鼻を鳴らしながら女性に体を預けて甘えます。
足が痛むようで、ソイヤーは立ち上がりません。男性がソイヤーを持ち上げて運びます。
土手の上でいったん下ろして、足の状態を見てみます。左前足の1つの指の肉球の皮が、すっかりむけてしまっていました。ボカシが入っていますが、痛そう…。
でもソイヤーは皆に助けてもらって家に帰れることがわかり、すっかり嬉しそうです!
ケア
病院で検査します。ソイヤーは落ち着いている様子。骨折などもなく、前足のケガは2、3週間で治るでしょう!
それから
1週間後、ソイヤーは病院で前足の包帯をとりかえ、そして去勢手術を受けました。
保護したその場で飼い主と再会するというとても珍しい、ラッキーなケースでした。もしかしたら、打ち上げ花火の音に驚いて逃げ出したのかもしれないと、保護団体のリーダーは推測します。
飼い主と保護団体リーダーにはさまれてソファに寝ころんだソイヤーは、とっても満足げ。めでたし、めでたし。最後はソイヤーから見てくれた皆さんに、キュートな投げウィンク!
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
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