虐待され森林に放置された犬
殴打され酷い怪我を負った2匹の犬
西オーストラリアの低木地帯で、血を流しとても怯えた2匹の犬がいるとの通報を受けRSPCA (英国王立動物虐待防止協会) のインスペクターが調査に向かいました。
2匹の犬はタイヤ交換用の鉄製レバーで殴打されたようです。
酷い怪我を負っていました。
緊急の手術を受けた後、2匹のうちの1匹オーストラリアン・キャトルドッグ・ミックスの「バーバラ」は妊娠していることがわかりました。
出産後バーバラは、RSPCAのインスペクターであるジェニーさん家族に引き取られることになりました。そしてもう1匹の犬「クーガー」は回復後に、年配のご夫婦のもとに引き取られて行きました。
元飼い主は有罪に
元飼い主は虐待を否認していたものの、現場にあった鉄製のレバーから採取されたDNAと元飼い主のDNAが一致して有罪となりました。
これは動物虐待での有罪判決に、オーストラリアで初めてDNA鑑定結果が採用されたケースです。元飼い主には5000豪ドルの罰金と10年間の動物飼育禁止が言いわたされました。
Million Paws Walk(ミリオン・ポーズ・ウォーク)
オーストラリア各州にあるRSPCAでは、毎年5月に「Million Paws Walk」という動物虐待防止と資金集めのためのイベントが行われます。
ジェニーさんの家族の一員となって10年経ち、バーバラは西オーストラリアのミリオン・ポーズ・ウォークのポスターに起用されました。
いいお顔をしています!
まとめ
辛い過去を乗り越えて、動物虐待防止の顔になったバーバラ。虐待に苦しむ動物をこれ以上増やさないための活動にきっと役立つことでしょう。
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掲載YouTubeチャンネル:RSPCA WA
RSPCA Western Australia
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