入った家から出られない!やせ細って歩くのもやっとな犬の保護

入った家から出られない!やせ細って歩くのもやっとな犬の保護

栄養失調で筋力がなくなった犬が荒れ果てた家の中に迷い込み、上階へ上がったきり、下へ戻って来られなくなりました。階段も窓もあり、こんな所で?という場所で餓死する寸前に保護することができました。

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筋力が低下した犬は階段を下りることができない

通報・発見

「アーリントン」は、暑い夏に少しでも涼しい場所を探して、このうち捨てられた家の中に足を踏み入れたのでしょう。

朽ちかけた階段を上がっていき、そして帰るに帰れなくなってしまって中2階に閉じ込められていたようです。

栄養失調で筋力も体力もなく、外に開かれた窓から1.5メートル程度の地面へとび降りて脱出することもできませんでした。このままでは、家の中できっと命を落としていましたね。

人が来たことを喜んで、尻尾を振っています。

行きはよいよい帰りは恐い…で、この短い階段をよいしょよいしょと上った後で、下りられなくなってしまったということ。確かに、板は腐って半分崩れかけています。

踏ん張る筋肉がそげ落ちてしまったアーリントンがここを1人で下りるのは無理ですね。頭の重さを支えきれずに前に突っ込んで倒れる状況は、筋力の弱い子犬や老犬によく見られます。

助けに来た人の元に歩み寄るアーリントン。肋骨や背骨、大腿骨。全部浮き出しています。首輪をしていますが、どんな経緯で放浪犬になってしまったのでしょうね。捨てられたのかしらん…。

アーリントンを抱き上げて危ない階段を下り、地面にたどり着きました。アーリントン、軽そうです。

フェンス越しに手を振って見送る隣家の人たちの前を歩き、車へ向かいます。くだりのしっかりしたセメントの階段は、ふらつきながらも無事に下りることができました。

あああ…いい表情。アーリントンのホッとした気持ちが表れています。信頼しきって身をゆだねていますね。

保護団体が運営するクリニックの責任者が、「もう大丈夫だよ」と言い聞かせています。

その後

まずは体力の回復が先決。内臓も弱っているので、食事は少しずつ小分けに何度も与えるそうです。いっぺんにガッと食べたら消化できずに吐いたり下痢をするでしょうね。少しずつ健康を取り戻して、きっといつか素敵な里親さんに巡り合って。

※こちらの記事は動画配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
 掲載YouTubeチャンネル:Stray Rescue of St. Louis

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