後日談からの教訓3つ
通報・発見
何カ月も孤独に路上生活を送る犬の保護依頼を受けて、ロスアンジェルスの保護団体HOPE FOR PAWS が出動しました。
早速、停車した車の下に犬を発見。困り顔で見ています。
接近・保護
この保護活動では食べ物を用意せずに急いで来たので、食べ物なしでうまくつかまえられるかが見ものです。
車の下から隣の車の下へ移動する犬。やっぱり食べ物なしは、難しいでしょう。
流れてくる能天気なメロディは、アイスクリームの移動販売トラックです。犬はスタスタ遠のいて行きます。低速ですが車が行き来する道路上、危ないなあ…。
運よくある大きな住宅の敷地内に入って行った犬を追って、カメラも中へ。玄関に続く階段の上に犬がいます。
でもちょっと待って、ここは銃社会アメリカ。昼間であっても、他人の敷地内に侵入して住人に攻撃されないとも限りません。保護団体の人たちはそんなこと、百も承知でしょう。許可をもらった部分は動画編集でカットしたのかも。
「やばい、追いかけられてる!」
犬はあわてて階段を駆け下り、パニックになったのか、敷地の奥へでなく、待ち構えている人の方へ小走りして足元をすり抜けようとしました。
ワイヤリードをヒュンッと一振り、犬の首にかかりました!さすが、使い慣れてます。
犬はものすごく暴れます。暴れる元気があるのは良いことかもしれません。
跳ね上がり、リードを噛む犬にやさしい口調で「ほら、大丈夫だよ。大丈夫。」と声をかけ続けると、犬は少しずつ静かになりました。そして…
見て!素手で頭をなでている~。
犬を「ファズビー」と名付けました。
もう仲良しです。
ケア
病院に着いて、バリカンで汚れた体毛を刈り、
シャワーできれいに洗って、
タオルでふいて、リラックスタイム。
それから
通常、「それから犬は素晴らしい里親さんの家族の一員となり、幸せに暮らしましたとさ。よかったね、おしまい。」が理想的。でも、ファズビーのお話はそれで終わりませんでした。
映像は残っていないので、イラストと団体リーダーのナレーション、そして里親さんとの電話の会話で説明されます。概要は以下の通り。よろしければお読みください!
ファズビーは一時預かり施設から里親さんに引き取られた後、「バフィー」に改名していました。ある日の散歩中、目の前にコヨーテが現れました。バフィーは里親さんを守ろうとしたのか、猛然と突進してリードがはずれてしまい、コヨーテと対決します。
バフィーはコヨーテに何度か咬まれひどくケガをして倒れ、追って来た人はバフィーは死んでしまったと思ったそうです。バフィーの「遺体」をくるむために車にタオルを取りに行って戻ってみると、バフィーは消えていました。まだ歩けたのです。
通りかかった女性が話を聞いて探してくれる間、高齢の里親さんはいったん帰宅しました。女性がひどいケガをしたバフィーを再び発見したのは、里親さんの自宅とはずいぶん離れた場所。それで女性はまず首輪のタグに刻まれていた保護団体に緊急電話をしたのです。保護団体は彼女に近場の病院を教え、彼女はバフィーをそこへ連れて行きました。でもこの病院でマイクロチップの確認はしなかった模様。「バフィー」が元「ファズビー」だとは知らない保護団体は色々と調べた結果、なんだ、ファズビーじゃないか!と判明したのです。
バフィーは一命をとりとめ、元気に回復しました。保護団体のリーダーとも再会し、楽しそうに遊びます。
なんだか複雑な後日談でしたが、とにかくファズビー改めバフィーが無事で元気でよかったです。これが本当の話なら、コヨーテは本気出してませんね…。
- 教訓1:里親になって保護犬を改名するなら、保護施設に その連絡をしましょう。
- 教訓2:散歩中のリードは、首輪とハーネスの両方につけましょう。
- 教訓3:里親になって散歩を含めきちんと世話する気力体力があるのかどうか、自問しましょう。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
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