マイクロチップの登録情報は抹消されていました
通報・発見
ケガをしておびえている犬の保護依頼を受けて、今日も保護団体HOPE FOR PAWS が保護活動に向かいます。
犬を探すと、中学校の前庭にいた!と思ったら、人が近づいてきたのを嫌って、犬は金属のフェンスのすき間からするっと学校の敷地内へ入って行きました。
犬に食べ物をあげてみると、おどおどしながらも投げたかけらを食べてくれました。地面に置いたワイヤリードの輪の中に一切れ置いて、犬が頭を下げたら輪を首に通す作戦ですが…
食べながらも警戒していた犬は、リードが動くとさっと逃げて、惜しいところで失敗です。
思わずためいきが出る…ドンマイ!
作戦変更して、ケージトラップを使うことに。犬が恐る恐るケージに入ってきました。ずいぶん空腹なんでしょうね。
そして食べている…フタが落ちる仕掛け板の上に前足がのっているようですが、なんと、犬の体重が軽すぎて作動しない!
ついに犬は大きなかたまりをくわえて、外に出てしまいました。この失敗は、小型犬あるあるかもしれませんね…。
そこで、ミネラルウォーターのボトルを慎重に仕掛け板の上にのせて、体重に加算してみました。犬は再びケージ入ってきて…ガシャン!フタ落ちたー!
犬、すっごく驚いて、体が吹っ飛びました。ごめんよー!
興奮状態で回転していた犬は、疲れたのかあきらめたのか、すっかり大人しくなりました。
この犬を「スタオファー」と呼ぶことにしました。この中学校の名前です。学校のために大金を寄付した、102歳になる女性の名前だそうです。学校の職員が熱心に説明してくれました。
ケア
スタオファーにはマイクロチップが埋まっていました!
でも、飼い主情報は抹消されていて、かつて入っていたシェルターの情報だけが残っていたのです。スタオファーの身に何が起きたのかは不明ですね…。
シャンプー中、スタオファーの尻尾は足の間にキュッと巻かれ、後足は震えていました。怖いの、怖いの、飛んで行け~…。
タオルで体をふいてあげる頃には、少し落ち着きを取り戻したかな?
それから
スタオファーは一時預かり施設で十分に愛され、仲間の犬たちに混ざって落ち着いて生活しています。でも、まだ緊張が取れていない様子。何か過去の大きなトラウマを抱えているのかもしれませんね。自信を取り戻すには、たくさんの犬がいる環境より、ひとつの家族の中で愛情を注いであげる必要がありそうです。傷ついたスタオファーに、そんな里親さんが見つかりますように。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
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