非現実的な光景
強制立ち入り
米国ニューハンプシャー州の豪邸内で、劣悪な環境に放置されたグレートデーン84頭が発見され、警察と協力して、The Humane Society of the United States(米国動物愛護協会)が救出、保護しました。
家の床や壁は糞尿だらけで衛生状態は最悪、常時飲める水はなく、狭いオリに監禁された犬も多数発見されました。
ドアを開けた先には超大型のグレートデーンが、無数のオリに1頭ずつ入れられていました。
犬たちは床一面に広がった糞尿に足を取られ、滑りながら歩いています。
水や食べ物は見当たらず、体にケガがある犬も見られました。
異様な部屋
この施設の異常性を象徴するような部屋。金属の格子の向こうに吹き抜けの高い天井、白い壁には何枚も肖像画や静物画がかかり、隅に調度品のようなものも見え、暖炉や2階へと続く階段もあるようです。
丸テーブルだけが中央に残された、がらんとしたその部屋の床や壁はやはり糞尿に汚染され、何頭ものグレートデーンがうろついていました。
茶色い1頭が人のそばへ寄っていますが、その他は皆、奥の壁際や角にかたまっています。
非現実的な光景です。
この部屋では、汚れ果てたベッドの上にグレートデーンが立ちすくんでいます。
床には糞尿とその他のゴミが散乱していますが、かつて人の生活があったことも見て取れます。
超大型の犬だけに、運搬も非常に労力がかかります。
子犬も発見されました。
この事件のまとめ
グレートデーンの子犬工場を営んでいたブリーダーの裕福な女性は、動物愛護法違反の数多くの罪で有罪となりました。
どのような刑罰になるのか不明ですが、今後、動物に関わらないでもらいたいですね。
その後
保護されたグレートデーンたちは、急きょ設置された施設に収容したそうです。そこで必要な治療などを施します。
HSUSは、この案件と同時に、ニューハンプシャー州における動物虐待の厳罰化などを働きかけています。犬をはじめとする動物たちの虐待をなくすことが、彼らの使命です。
動画を見ることは保護活動支援につながります。
※こちらの記事は動画の制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
動画制作者:Humane Society of the United States
掲載YouTubeチャンネル:The Humane Society of the United States