悪魔のような子犬キラーの所業から生き残ったラッキー
通報
犬の散歩をしていた男性が「子犬を叩いている人がいた」とRSPCA ニューサウスウェールズに通報してくれました。さらに男性は「数匹の子犬がまだ生きているが、頭の傷がとても酷いようだ。」とも伝えました。
RSPCAのインスペクターであるスコットさんが現場に駆けつけると、そこには予想もできなかった酷い光景が広がっていました。数匹の子犬が命を落とし、数匹が息も絶え絶えの状態でいたのです。生き残った中の1匹は、通報してくれた男性の足の間に隠れて怯えていました。
スコットさんは、生き残った2匹の子犬を直ちに獣医さんの元へ連れて行きますが、残念なことに内1匹は行く途中で力尽きました。
スコットさんは「この体験は一生忘れられないと思います。乗り越えられない理由が2つあります。1つめは、目の当たりにした残酷な頭の傷、2つめはこんなに酷いことができる人間がいると言う事実です。」と語っています。
治療とリハビリ
ただ1匹生き残った子犬は「ラッキー」と名づけられました。ブルテリアミックスの女の子です。
RSPCAでケアを受けることに。
3週間後には体重も増え、好奇心旺盛で、おてんばな子犬になりました。
お外でも思いっきり走り回っています。
犯人
犯人は当時25歳のネイサン・トンプソンと言う男。11匹の子犬をレンガで殴り、雑木林に放置して9匹を死に至らしめ、2匹に重傷を負わせました。(結局生き残ったのはラッキーただ1匹です。)
その呆れた理由はこうです。これらの子犬の飼い主であるトニー・ブラウンという男性に「オンラインで子犬たちを売りに出したが1週間たっても売れないので、”処分してくれ”と頼まれたから。」
そして、ブラウン氏は「殺してくれと言う意味ではもちろんなかった。」と述べています。
トンプソンに下った判決は、執行猶予無しの懲役12ヵ月と生涯にわたる動物飼育の禁止。
ラッキーのセカンドチャンス
6ヵ月後、ラッキーはこんなに大きくなりました!
そして永遠のお家が決まり、RSPCAの皆さんとのお別れの日がやってきました。馬さんたちにも「元気でね」と言っているようです。
救助したスコットさんは、数週間見ないうちに見違えるほど大きく元気になったラッキーに感無量です。
まとめ
無条件に人間を愛し信頼してくれる犬に、こんなに酷いことができるなど到底信じられません。この犯人が、悪意を持って攻撃するのは人間だけであり、さらに動物虐待は抵抗できない自分より弱く小さなものを傷つける卑劣な行為だと言うことを刑務所の中で理解できたことを願います。
判決当時のニュース映像と、ラッキーの元気になった姿をぜひ動画でご覧ください。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:RSPCA NSW
参考:『Puppy killer Nathan Thompson banned from keeping animals for 10 years』Sydney Morning Herald
RSPCA NSW
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