クモの子を散らすように
救出
米国オハイオ州で、地元警察が犬のため込みとネグレクトが発生していた敷地を検挙。協力要請された動物愛護団体The Humane Society of the United States が同行しました。
外にも犬がちらほらいましたが、家のドアをそっと開けると、犬がうじゃうじゃ、わらわらと部屋中にひしめいていました。
犬の数に圧倒されますが、1匹ずつを見ると、それぞれに健康上の問題を抱えていることがわかります。
ボロボロのアームチェアに開いた穴から身をよじって出てきたこの子は、頭以外、全身脱毛して丸裸です。
この場面は、ちょっとゾッとしました。
ボロボロのベッドを持ち上げると、無数の犬が右往左往し、クモの子を散らすように、わらわらと犬がとび出して、四方に散らばっていくのです。
こんな光景、見たことありません。繁殖が放置され繰り返された結果です。
かつてまともな暮らしが成立していたことが、壁にかかった写真や時計からわかります。なぜこの惨状を招いてしまったのか、切ないですね。
金もうけのために安易に犬の繁殖を始めて、コントロールができなくなったのかもしれません。
このように1頭ずつ、発見状況などを記したカードと共に写真に収めて記録します。
救われた小さな命たち。
「レスキューは、寄付金やボランティアの協力で成り立っています。彼らなしには、この命を救うことはできません」
それは全ての動物愛護団体、保護団体に共通です。
その後
全ての犬を回収し、医師が健康状態をチェックします。
これから去勢、避妊、病気やケガの手当て、社会化を経て、里親募集までたどり着くのに、どれだけの時間と労力がかかるでしょう。
関わる人々のあきらめない信念に敬意を表し、少しでも協力したいと思います。
動画を見ることは保護活動支援につながります。
※こちらの記事は動画の制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
動画制作者:The Humane Society of the United States
掲載YouTubeチャンネル:The Humane Society of the United States