10頭から1頭だけ選ぶようなジレンマ
通報・発見
米国のロサンゼルスには、何千頭もの野良犬がいるそうです。その多くの犬たちの中から、保護されるのはほんの一握りにすぎません。
2匹の捨てられた犬の保護依頼に、保護団体HOPE FOR PAWS が出動しました。しかし、実際は元飼い主は4匹を置き去りにし、そのうちの1頭はすぐにどこかへ消え、残りは3匹。彼らは飼い主の帰りを待ち続けているのだそうです。
近所の女性が犬たちに食べ物を与えていましたが、「半グレ」集団のメンバーに嫌がらせをされた事情もあったよう。突っ込みどころが満載です。
まずは家のポーチにいる1匹を発見しました。首から鎖が垂れ下がっています。この子は幸い、大人しくつかまってくれました。
そこへ、道路をわたってもう一匹、大きめの犬が近づいてきました。車の往来が激しい道路を頻繁に横断しているなら、危険ですね。この子も食べ物に素直に反応して、スムーズにリードをかけることができました。
保護の限界
もう1匹、いるはずです。近所を車で回っていると、3匹の黒犬が。残りの食べ物を与えましたが、全部で6匹を収容することはできず、この黒犬たちは残していかざるを得ませんでした。保護団体の資金問題、キャパシティ、ボランティアの数…様々な問題が見えてきます。
よく見ると、この犬も首輪をしているので、捨てられたのでしょう。
車に戻ると、窓から他の野良犬たちも見えます。ロサンゼルスには、こんな状態の地区があるのですね…。
ケア
とりあえず、2匹を病院に連れて行きました。小さい方の「エミー」は、両耳に重度の感染症を抱えていました。長期間、放置されていたようです。
「フレイジャ―」は、体に複数のかみ傷を負っていました。あれだけ野良犬がいる中で、時にはけんかも起こるのでしょうね。感染症予防に抗生物質を投与しました。
3匹目を探しに戻ります。保護しきれない野良犬に与えるドッグフードを用意していきました。
この子も首輪をしています。
道路の左側に立ってこちらを見ているこの子も、かつて飼われていたのかもしれません。
その後
3匹目については言及されません。残念ながら見つからなかったようです。エミーとフレイジャ―は、一時預かり施設が引き受けてくれました。
1匹の保護犬の周囲には、保護されない犬たちが大量にいるのですね。そして避妊・去勢していない多くの犬たちは、どんどん繁殖します。保健所に拘束されて、殺されていく犬たちもまた、保護犬の数を大きく上回るのではないでしょうか。
日本の状況はどうでしょう。私たち1人ひとりが考え、小さな一歩の行動をしてみましょう。動画を見ることは保護活動支援につながります。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
Hope for Paws
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