犬がケージを噛む理由5つ!適切な対処法や注意点

犬がケージを噛む理由5つ!適切な対処法や注意点

愛犬をお留守番させるときや、寝かせる時など愛犬のお部屋としてケージを利用している飼い主さんは多いと思います。ところがケージに入れると、中からガジガジとケージの柵などを齧ってしまう…ということもよくあります。なぜ、食べられないし、美味しくもないケージを噛むのでしょう?まず、ケージを噛むのを止めさせるにはその理由を知ることが大切です。そこで、今回は犬がケージを噛む理由と適切な対処法や注意点についてご紹介したいと思います!

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犬がケージを噛む理由

ケージの中にいるビーグルの子犬たち

1.歯が生え変わるため

犬は、生後4~5か月くらいに乳歯から永久歯へと歯が生え変わります。その時期、子犬は口の中がむず痒くなり、ケージの柵だけでなく、人の手や布、家具などを噛みたがります。

2.好奇心を満たすため

母犬から離れて、新しい家にやってきた子犬は、健康であるなら好奇心旺盛です。目に映るもの、耳に聞こえるもの、嗅いだことのないニオイなど、毎日が新しいモノとの出会いの連続です。

自分の寝室として与えられたケージの柵も、「これはどんな味がして、どんな歯ごたえなんだろう?」と興味を抱きます。そして、犬が飽きるか興味がなくなるまでは噛みたいという欲求は消えないでしょう。

3.「この中にいたくない!」という意思表示

飼い主さんにとってケージは、犬の精神を落ち着かせ、安全を守るためにどうしても必要な「犬のための個室」です。ところが、当の子犬にとっては「狭いところに閉じ込められた!」と感じるのです。
ただ、静かにケージの柵を齧っているのとは違い、鳴いてケージの中で暴れて、その挙げ句にケージの柵などを噛み始めたら「ここから出して!この中にはいたくない!」という犬の意思表示です。

4.破壊行動の一つ

「ケージの柵を噛む」という犬の行為が、問題行動の一つとして表れていると考えられる場合です。ただ単に、破壊行動と「ここから出して!」という意思表示と違うのは、ケージの外へ出した後も、噛んだものを食い破り、壊れるぐらいまで噛み続けることです。

5.不満やストレス発奮のため

運動不足によるストレスの蓄積や、飼い主さんと上手にコミュニケーションできないことへの苛立ちや不満から、ケージの柵を噛んでストレスを発散していることがあります。

犬がケージを噛むことで起こりえる問題とは?

ケージの中から見つめるパグ

ケガ

ケージの素材が木材であれ、金属製であれ、執拗に噛み続けると歯や歯茎にダメージを受けます。塗装が剥げたり、小さな部品などが破損したりして、それを飲み込んでしまう危険もあります。また、木製のケージならささくれた木の繊維で口の中を傷つけてしまうことも考えられます。

様々な問題行動の発端となりえる

不満やストレス、飼い主さんとのコミュニケーションがうまくできていないことが原因で、ケージを噛んでいるという行為を放置していると、噛む、無駄吠えなどの別の問題行動が起きる可能性が高くなります。

犬がケージを噛むときの適切な対処法

ソファーをボロボロに壊したシェルティ

ケージの場所を移す

「ここから出して!」という意思表示のためにケージを噛んでいると判断できるのであれば、愛犬のケージの場所を、飼い主さんの姿や気配が感じられない場所へ移動します。騒いでも、アピールをしても開けてもらえないのであれば、いずれケージの柵を噛まなくなるはずです。

散歩や遊びの時間を作り、運動の時間を増やす

運動や飼い主さんのとコミュニケーションが不足しているのであれば、散歩の時間を増やしたり、愛犬と遊ぶ時間を作ったりして、心身ともに充実させてあげましょう。

ただ、散歩や運動で疲れたからケージに入れても静かにしているだろう、というワケではありません。ケージの中に入れても大人しくできるように躾ける「クレートとレーニング」を完璧に身に付けるためには、愛犬と飼い主さんの強固な信頼関係が必要だからです。そのために、食事、排便の世話はもちろん、愛犬の「体を動かしたい」「飼い主さんと遊びたい」という欲求を満たしてあげることが大切です。

「ケージの中は安全で心地よい」ことを理解させる

ケージの中にいるときにだけ、特別なおもちゃや長く味わえるおやつなどを与えます。当然、ケージの中はいつも居心地よく、清潔に保つことが大前提です。

自分のためだけに心地よく過ごせるように用意された場所で、おいしいおやつを食べられる…愛犬にとってケージが「閉じ込められて嫌な場所」と思わず、「落ち着いて過ごせる場所」と理解させれば、「ここから出して!」とケージの柵を噛むことはなくなるはずです。

いたずら防止スプレーを利用する

いたずら防止のスプレーを噛まれたくない場所に噴霧をしておきます。いたずら防止のスプレーは、ペットショップやホームセンターなどで入手できます。

犬がケージを噛むときの注意点

飼い主と額を合わせて向かい合うゴールデンリトリバー

「ケージを噛んだらダメ!」と教えても、一度叱っただけですぐにその癖が治まるワケではありません。根気良く、「いけない」ことを教えていく過程で、どんなことに注意を払えばよいのでしょうか?

誤飲を防ぐ

剥げた塗装、金属片などを飲み込まないように気をつけましょう。

怪我を防ぐ

破損したケージの部品で、咥内や口の周辺が傷ついたりしないように気をつけましょう。

まとめ

撫でられて飼い主を見上げる犬

人と犬は言葉で意思を交わすことはできません。私たち飼い主が愛犬に対して「トイレを失敗しないでほしい」「自分の指示に従ってほしい」などの要求があるように、愛犬にも私たちに理解してほしい要求があります。「ケージを噛む」という行為には、言葉では伝えられない愛犬の感情や飼い主さんへの要求が込められているはずです。

犬の気持ちを察してその要求に対処することは、犬を甘やかすことではありません。むしろ、家族として暮らしていくルールや、危険なことから身を守るために覚えなければいけないルールを教えるとき、犬の気持ちを理解していれば、迷いなく、毅然と教えることができます。ですから、「ケージを噛まないようにするにはどうすればよいか」、その答えを見極めて対処する方が、短時間で問題を解決できるはずです。

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