犬のウンチをハイテク機器が処理してくれる未来は近い?
私たちは毎日当たり前のようにスマホを使い、アレクサなどのようなAIアシスタントもごく普通に生活の中に入ってきています。ペットの生活も、スマートカメラを使って留守番中もリアルタイムでチェックしたり声をかけたりということが可能になりました。
様々なハイテク機器が犬との生活にも影響を与えていますが、犬のトイレに関しては昔ながらのアナログな方法が主流です。犬が庭でウンチをしたらビニール袋を手にして拾いに行き、室内のトイレではペットシーツを片付けて新しいのを広げなくてはいけません。
しかし、ついに犬のトイレにもハイテク化の波がやって来ました!2つのトイレハイテク化のための製品をご紹介します。どちらもまだ開発中で実用化には至っていませんが、なかなか魅力的なアイデアです。
屋外ウンチ拾いロボット『ビートル』
まず1つ目は、庭に放した犬が落としたウンチを拾ってくれるロボット『Beetl ビートル』です。簡単に言えば、屋外用ウンチ専用ルンバといった感じです。
ビートルは高度なセンサーと、ビジョンテクノロジーを駆使したカメラとリアルタイム画像分析を使って、庭のエリアをスキャンして落ちているウンチを見つけます。まるでSF映画のワンシーンのようですね。
こうして発見した場所まで行って、ウンチの上に移動して拾い上げます。拾ったウンチはあとで廃棄するため、ロボット内の密閉容器の中にしまわれます。
ビートルが動く範囲はあらかじめプログラム設定することができ、庭から勝手に出て行って迷子になってしまう心配はありません。またクラウドネットワークに接続することもできるため、バージョンアップがあった場合にはネットワークからダウンロードすることもできます。
開発しているのはアメリカの5人の技術者チームです。大きな裏庭が一般的なアメリカではかなりの需要がありそうなロボットですね。実用化して販売する予定はまだ具体的には立っていないそうですが、何となくワクワクする発明ですね。
こちらはビートルが働いている様子の動画です。ちょっと映画『ウォーリー』を思い出させる可愛らしい感じです。
屋内用の犬のためのスマートトイレ『INUBOX』
2つ目は屋内で使う犬のためのスマートトイレ、その名も『INUBOX イヌボックス』です。こちらもアメリカの会社が開発中で、2019年のテクノロジー見本市で大きな注目を集め、クラウドファンディングをスタートしてから、わずか5時間で資金を調達したそうです。
世界初の完全自動犬用トイレINUBOXは、一見すると四角い金属製の箱、トイレとして使用するためにオープンにした状態ではモダンでお洒落な水飲み場といった感じです。犬が用を足すためにトイレエリアに入るとセンサーが反応し、残されたオシッコやウンチもその違いをセンサーが検出します。
犬が用を終えてエリアの外に出ると、ご褒美のトリーツがINUBOXからリリースされます。そしてINUBOXはドアを閉めて自動的に清掃を開始します。臭いを残さないためのフレグランスのためのディスペンサーも備え付けられています。
こちらがINUBOXが稼働する様子を紹介した動画です。
まとめ
犬のトイレについて、実用化に向けて現在開発中の2つのハイテク製品をご紹介しました。どちらも「ハァ〜すごいなあ」と感嘆する一方で、ウンチは健康の大切なバロメーターだから自分で確認して捨てたいなあという気持ちもあります。
でも不潔なトイレシートを放置されるよりは、犬にとっても快適だろうとも思うので、利用する人の事情に合わせて上手に使うと良いのかもしれません。ウンチ拾いロボットなどは、もう少し大型にして公園など公共の場の掃除に利用できると良いかもしれないですね。
そしてやっぱり気になるのは価格です。実用化されて販売が決定したときに値段を見ると「全然悩む必要はないな」となる可能性が高いような気がします。
《参考URL》
https://www.awesomeinventions.com/beetl-dog-poop-robot/
https://www.mentalfloss.com/article/572045/first-smart-toilet-for-dogs